〈訪販化粧品ブランディング〉 シャンソン化粧品/日焼け止めで肌と海を守る

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 化粧品のサロン販売を展開するシャンソン化粧品(本社静岡県、川村卓史社長)は、「肌と海洋環境の両方を守る」をテーマにした環境保全活動に取り組んでいる。紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを開発したほか、世界的なスキューバダイビングの教育機関とも連携した。「日焼け止め」を原因とした環境問題の周知活動を行い、SDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいることをPRしている。
 世界のビーチリゾートでは、日焼け止めの販売や使用を規制する動きが広がっている。日焼け止めのクリームやローションに使われることの多い、紫外線吸収剤「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」が、サンゴ礁の成長に有害だとの指摘があるのだという。米ハワイ州は21年から、ビーチでの使用を制限すると発表している。パラオも、20年から同様の使用制限を行うと発表している。
 シャンソン化粧品では、紫外線吸収剤フリーのUVプロテクトミルクを、女性ダイバー向けのイベントで提供している。世界的なダイバーの教育機関であるパディ・アジア・パシフィック・ジャパンが7月20日に、国内20カ所で開催したビーチクリーンのイベントに協賛。日焼け止めを提供したという。
 シャンソン化粧品によると、サンゴが死滅する原因となる紫外線吸収剤は、肌に対しても刺激を与えやすい成分なのだという。サンゴにも肌にも優しい日焼け止めを展開することで、SDGsの目標の一つである「海の豊かさを守ろう」の考えを推進・支援するとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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