北海道/9カ月の業務停止命令/布団の訪販業者を処分

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 北海道は9月18日付で、寝具の販売や布団のリフォーム訪販事業を行うスマイル(所在地北海道、漆戸雅彦代表)に対して、特定商取引法に基づき、9カ月間の一部業務停止命令を行った。漆戸代表は個人事業者で、スマイルは屋号。スマイルを運営する漆戸代表は、過去に何度も条例に基づく勧告や、特商法の業務停止処分を受けていたが、その度に事業者名を変えて、勧誘目的等不明示などの法違反を繰り返していたという。
 スマイルは、遅くとも16年4月から17年4月までの1年間にわたって、「久しぶりだね」などといって消費者に近づき、消費者の自宅に上がり込んで、寝具の購入や布団のリフォームの契約を取り付けていたという。北海道は、石狩管内の消費生活センターに寄せられた高齢者の相談からスマイルが法違反を行っている可能性を把握したという。北海道は、スマイルに対して、勧誘目的等不明示、再勧誘、書面記載不備などの法違反を認定した。北海道が把握している被害総額は、約180万円だったとしている。
 スマイルの漆戸代表は、10年に「日本寝具宅配便」という事業者名で同様の業務を行い、北海道から消費生活条例に基づき勧告を受けていた。14年には、「全日本健康寝具」という事業者名でも、特商法に基づく9カ月間の業務停止命令を受けており、条例に基づき、勧告に従わなかったことから氏名も公表されていた。
 今回、北海道は業務禁止命令を行っていない。北海道によると、「今回認定した、法違反を行っていた業務の期間は、特商法が改正された17年12月以前だった。法改正以後の法違反を認定した場合であれば、業務禁止命令を行った可能性もある」(北海道環境生活部消費者安全課)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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