【経済産業省「EC市場規模調査」】 BtoB市場は12.8%増/CtoC、越境ECの市場規模も成長(2023年9月7日号)

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BtoB―EC市場規模の推移

BtoB―EC市場規模の推移

 経済産業省は8月31日、22年のEC市場規模調査の結果を発表した。BtoB―EC(企業間電子商取引)市場規模は前年比12・8%増の420兆2354億円になった。CtoC―EC(個人間電子商取引)市場や日本から米中への越境EC市場も成長している。(関連記事を1面に掲載)
 BtoB―EC市場における「その他」を除いたEC化率は、同1.9ポイント増の37.5%になった。製造業の分類別の市場規模では、「繊維・日用品・化学」が同18.8%増、「電気・情報関連機器」が同15.1%増と大きく伸びた。
 CtoC―EC市場規模は同6.8%増の2兆3630億円だった。20年と21 年はコロナ禍の影響により、市場規模が増加したが、22年においては消費者の実店舗回帰の状況もあり、需要が一服している。商品カテゴリーでは、依然としてエンタメ・ホビー用品の取引量が多いという。
 日本から米国への越境EC市場規模は、同6.8%増の1兆3056億円になった。中国への越境EC市場規模は、同5.6%増の2兆2569億円だった。円安などの影響で、海外の消費者の購入意欲が増加しているようだ。

日本・米国・中国の越境EC市場規模(推計値)

日本・米国・中国の越境EC市場規模(推計値)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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