健康食品産業協議会/「切り出し表示」などを明記/適正広告自主基準の第2版を公開(2023年6月22日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 (一社)健康食品産業協議会(事務局東京都、橋本正史会長)は6月5日、「『機能性表示食品』適正広告自主基準」の第2版を公開した。第2版では、いわゆる「切り出し表示」など、機能性表示食品の事後チェック指針で問題とされた事例などについて、注意点を明記している。同基準の策定は、(公社)日本通信販売協会(JADMA)と共同で行っている。
 「『機能性表示食品』の適正広告自主基準」は16年に第1版が策定された。今回公開された第2版では、機能性表示食品の広告表現の注意すべきポイントとして新たに(1)届け出表示の一部を切り出して強調することで、医薬品的な効果効能表現になる場合(2)届け出表示対象者や機能性を得られる条件が限定されるにもかかわらず、過大な切り出し表現を行う場合(3)届け出表示の一部を切り出して強調することで、届け出された機能性の範囲を逸脱する場合─が盛り込まれた。
 届け出表示の科学的根拠が機能性関与成分に関する研究レビュー(SR)の場合、(1)訴求する機能性が機能性関与成分の機能であることを明示する(2)届け出表示の「報告されています」を省略して表示する場合は、研究レビューを根拠としていることを明示する─といったことも盛り込まれた。
 機能性表示食品制度に詳しい、リーガルエックス(本社東京都)の関山翔太社長は、「SRだからといって毎回『報告されています』と記載する必要はなく、研究レビューを根拠としていることを明示すれば可」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ