消費者庁/6月に正式公表/食品表示ガイドブックを作成(2022年5月12日号)

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 消費者庁は6月、ECサイトへの食品情報掲載におけるガイドブックを正式に公表する。食品表示基準では、容器への食品情報掲載は義務化されているが、ECサイトへの掲載は求められていない。容器と同程度の情報掲載を推奨する。事業者の意識変革を目指す。
 消費者庁は4月27日、ガイドブックの仮案を公表した。仮案では(1)期限情報(2)産地情報(3)原材料関連情報(4)保存方法(5)寸法状況─などの表記について対応策を記載した。
 中でも期限情報や産地情報は、出荷される商品とECサイトの情報同期が困難なため、正確な情報提供ができていないことが多い。
 「通販の場合、発注から配送までにタイムラグが生じたり、複数の製造ロット商品が混在したりする。具体的な年月日の表示は現実的ではない」(食品表示企画・谷口正範課長)と話す。仮案で上がった課題の対応策は別表の通り。
 さらなる有益なガイドブックを作成するため、消費者庁は4月27日~5月26日までパブリックコメントを受け付けている。現在の対応策の他に、有効な案がある場合は、消費者庁まで意見を寄せることを求めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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