東京都/126品目中102品目が違反/「健康食品試買調査結果」を発表 (2022年4月21日号)

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 東京都は21年5月~22年3月までに実施した健康食品試買調査をまとめ、21年度の「健康食品試買調査結果」を発表した。調査は法令違反の可能性が高いと思われる126品目を対象に行った。46製品は健康食品売場などで、30製品はインターネットなどの通販で購入した。
 126品目のうち法令違反または違反が疑われるものは102品目だった。これらの購入方法の内訳は店舗購入が24品目、ネットなどの購入は78品目だった。
 製品群別でみると「ダイエット効果」は16品目中15品目、「男性機能向上」は20品目中17品目、「美白・美容・美肌」は20品目中16品目だった。法令別では医薬品医療機器等法が78品目、景品表示法が27品目、特定商取引法が25品目だった。
 特定商取引法では、通信販売における「申し込み最終確認画面」で返品に関する事項が表示されていないケースや、定期購入の事項が明示されていないことがあった。
 景品表示法では、「おいしく食べて楽々ダイエット」などの合理的根拠がないおそれのある表示や、「リピート率ナンバーワン」など客観的な実証のないおそれがある表示など、優良誤認に該当する疑いのある表示があった。
 医薬品医療機器等法については、医薬品としての承認を得ていないのに医薬品的効能効果の標ぼうがあった。疾病の治療や予防を目的とした「がん予防」や「うつ病改善」、身体の組織機能の一般的増強・増進を主たる目的とした「血中コレステロール分解」や「免疫力アップ」などの効能効果の事例が該当した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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