【石井食品 石井智康社長】 <通販サイトも強化する> ミートボール50周年の感謝を伝えたい(2024年1月18日号)

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 石井食品は24年、主力商品である「イシイのおべんとクンミートボール」が発売開始から50周年を迎えた。23年は初めてメディア向けの発表会も行った。これまでは発表会などを開催してこなかったが、ファンに感謝を伝えるための新しい試みとして続けていく考えだ。食品メーカーとして通販サイト「無添加調理専門店 イシイのオンラインストア」にも力を入れる同社の石井智康社長に話を聞いた。

■ミートボール50周年

 ─24年に計画していることは。
 主力の「ミートボール」が50周年を迎え、24年は感謝を伝える年にしたい。50年間、一つの商品を支えてもらったのは、ユーザーや取引先があってのこと。どのように感謝を伝え、返していくかということが今年のメインだ。これまで人前に出て発表会などは行ってこなかったが、23年に初めて開催し、今後も積み重ねていこうと考えている。
 当社らしい発表会にするため、有名人に来てもらうのではなく、自分たちと同じく、強いこだわりを持つ生産者たちに来てもらいたい。消費者にとっても重要な情報を持つ人たちなので、メディアの人にも聞いてほしい。
 他にもファンイベントの一環として、工場見学にも力を入れていきたい。コロナが流行する前から人気で、土日や夏休み中は予約が埋まってしまうため、予約が取りにくいと言われてきた。
 しかし、コロナの中で、動画などを用いてバージョンアップしてきた。さまざまな方法を組み合わせながら、多くの人に参加してもらって楽しんでもらいたい。食品加工や生産者のことも知ってもらい感謝を伝えたい。
 スーパーといった店舗に対しては、プレゼントも含めたキャンペーンもやる予定だ。


■販促も働き方も再定義

 ─23年はどのような1年だったか。
 23年の方針は「再定義」だった。コロナが緩和されたことが大きく、今の環境と状況で、販売方法や商品価値、業務プロセスなどを見直した。
 当社はもともと試食販売に力を入れていたが、コロナでできなくなり、サイネージを置いて商品の良さを伝えたり、試食の代わりにアソートを販売したりもした。試食販売が徐々にできるようになったものの、はたしてコロナ前のように戻すことが良いのかと、営業を含めて議論をしてきた。
 また、

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月18日号で)

<プロフィール>
石井智康(いしい ともやす)
 石井食品株式会社 代表取締役社長執行役員
 1981年(昭和56年)6月20日生まれ。2006年6月にアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ(現アクセンチュア) に入社。ソフトウェアエンジニアとして、大企業の基幹システムの構築やデジタルマーケティング支援に従事。2014年よりフリーランスとして、アジャイル型受託開発を実践し、ベンチャー企業を中心に新規事業のソフトウェア開発およびチームづくりを行う。2017年、祖父の創立した石井食品株式会社に参画。2018年6月、代表取締役社長執行役員に就任。地域と旬をテーマに農家と連携した食品づくりを進めている。認定スクラムプロフェッショナル。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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