【サンワカンパニー 山根太郎代表取締役】 <新社名「ミラタップ」で飛躍準備の24年に> 社名を分かりやすくしマーケティングに生かしたい(2024年1月11日号)

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 洗面台やキッチンなど住宅設備機器を展開する住設EC大手のサンワカンパニーが成長を続けている。21年の国内売上高は21年に112億円、22年に127億円となった。23年9月期は住設・建材EC事業の売り上げが141億円となり、セグメント利益は16億8000万円だった。24年10月1日付で社名を「ミラタップ」に変更するという。山根太郎社長は「今期は飛躍に向けた最後の準備期間」とし、社名変更の発表と同時に、さらなる成長を目指していく考えを示した。

■洗面と建具がけん引

 ─前期の振り返りについて。
 洗面と建具が売り上げをけん引した。ただ、キッチンカテゴリーは伸びなかった。商品別の分析として、個人住宅向けの販売が計画通りにいかなかったが、洗面や建具類は、店舗周りで販売が伸びて好調だった。
 市場の動向としては、住宅ローンなど金利の動向を注視していた。住宅分野は影響を受けるだろうと予測しつつ、為替変動やインバウンド需要などに目を配った。非住宅分野であるオフィスやホテルからの需要が高まると判断し、こうした分野の設計や建築を得意とする建築会社へ積極的にアプローチしてきた。原材料や物流費の高騰で当社の製品も値上げした。値上げ分の売り上げ効果は6%程度と想定し、14.1%増の予算を組んだ。計画にあと一歩届かなかったが、営業利益は達成した。
 ウェブ関連ではSEOが良かった印象だ。期初は思うようにいかなかったが、修正と改善の繰り返しで軌道に乗せることができた。


■2桁成長を維持

 ─今期の施策は。
 今期の住設・建材EC事業の売上高は前期比13.4%増の160億円とし、セグメント利益は27.7%増の21億4500万円を計画している。全体売上高は175億円を目指す。施策は前期と変わらない。住設業界でも空白地帯である無人ショールームを強化しつつ、広告費をかけずに自然に成長していることを市場に示していく。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月11日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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