【バロックジャパンリミテッド 営業統括本部・EC事業部 石川めぐみ事業部長】 <ファッションEC特集> 自社ECを基盤に、他社ECモール強化(2023年12月7日号)

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 バロックジャパンリミテッドは、23年2月期の国内EC売上高が、前期比1.2%増の105億5700万円となった。自社ECを基盤に、ECモールでの販売も強化した。特に「ゾゾタウン」の売り上げが好調で、前期比18.4%増になったという。今年5月、同社の営業統括本部EC事業部の事業部長に就任した石川めぐみ氏に、EC事業の戦略や今後の展望について話を聞いた。

■EC事業部事業部長に就任

 ─EC事業部の事業部長への就任について思うところを教えてください。
 今年5月に、私がEC事業の責任者になったタイミングで、当社のEC事業においては、「顧客至上主義」を掲げ始めました。
 改めて皆で同じ方向を向いて、お客さまに向き合ってきたこともあり、既存顧客の売り上げは伸び続けており、結果につながっているとも考えています。
 今後もお客さまのことを第一に考え、満足度の高い購買体験を提供していきます。
 ─23年2月期のEC売上高は前期比で1.2%の増収となりましたが、成長の要因は。
 今まで自社ECに特に力を入れていたEC事業ですが、本格的に他社ECモールにも力を入れ始め、戦略を強化しました。各プラットフォームの特徴に応じて、タッチポイントを増やしていっています。
 他社ECモールの伸びしろはまだまだあると考えています。
 以前は自社ECモールの売り上げ比率が非常に高かったのですが、「ゾゾタウン」を中心としたモールでの伸びが好調です。そのため、現在自社ECと他社モールの売り上げは半々くらいのバランスになっています。


■「ゾゾタウン」18.4%増

 ─他社ECモールでの具体的な取り組みを教えてください。
 最近では、特に「ゾゾタウン」に注力しています。
 「購買行動の分析」「ゾゾタウンでの商品の先行販売」「当社ブランド単独のセールイベントの開催」などの取り組みは、23年2月期から始動しました。
 ゾゾタウンへの掲載商品も拡充しています。自社サイトと他社ECモールで、購入できる商品は同じ条件でそろえるようにしました。「お客さまに、使いたい場所を選んでいただく」ようにしたのです。そうしたところ、「売れる商品」や「購入者の年代」の違いなど、改めて気がつく点も多かったです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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