【Greenspoon 三原壮太郎マーケティング部責任者】 〈急成長の秘訣とは〉スープのサブスクで150万食を販売(2023年3月2日号)

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 スープやスムージーのサブスクリプション(サブスク)サービスを提供するGreenspoon(グリーンスプーン、本社東京都、田邊友則社長)が急成長している。20年3月に販売を開始し、累計販売食数は150万食を超えた。三原壮太郎マーケティング部責任者にこれまでの販売戦略や原材料高騰対策などを聞いた。

■時流に合った商品

 ─販売数が拡大している要因は。
 まず時流に合った商品を開発できたことが大きい。
 当社はスープやスムージーなどを自宅で簡単に作れるよう、瞬間冷凍した野菜や果物をカップに入れて届ける。だが、ただの冷凍食品ではない。一手間を加えるだけで野菜が簡単に取れる商品に仕上げた。
 顧客のターゲットは忙しく働いている女性だ。そのような女性が夜遅くまで働き、疲れて帰ってきてから自炊をするのは大変なこと。だが、コンビニの弁当や惣菜では、栄養バランスに難点がある。
 食生活の悩みを持つ女性はとても多く、私の周りにもいる。実際に、「料理は好きだけど仕事が忙しくて一から作るのはちょっと大変」「電子レンジで温めるだけで完成するのは少し寂しい」という理由で購入して頂いている女性は多い。
 そのような悩みを抱える人に野菜が簡単に取れて、自分にとって”良いこと”をしていると思える食事を提供できれば、顧客にも喜んでもらえ、結果として、顧客の獲得にもつながると考えた。
 当社のスープはパウチに水、ミルク、豆乳など好みの水分を入れ、もみほぐして、耐熱容器に移して、電子レンジで温めるだけで完成する。
 さらに自宅で食べるときに、思わずカメラを向けたくなるような体験や食事を提供できれば、調理フローや完成したスープをSNSに投稿する人も多くいるだろうとも推測した。どこか我慢を抱えながらする食事を、楽しい食事に変えることで、自然とSNS上でも話題になると考えたのだ。
 実際にサービスを開始してから、多くの女性にSNSで取り上げられた。一般消費者はもちろんのこと、芸能人やモデル、インフルエンサーなどにも取り上げられた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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