【パル 執行役員プロモーション推進部部長 コミュニケーションデザイン室室長 WEB事業推進室室長 堀田覚氏】 <通期EC売上400億円の着地予定> スタッフのSNS活用を「仕組み化」(2022年11月17日号)

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 パルグループホールディングス傘下のパル(本社大阪府)は、23年2月期の通期EC売上高が400億円になると見込んでいる。同社は7年以上前から、スタッフによる、SNSの発信の強化に取り組んできた。現在では、1600人ほどがSNSの運用を行っているという。同社の累計SNSフォロワー数は約800万人にもなっている。その結果、少ない広告費で大きな売り上げを上げられるようになっているという。同社の執行役員・プロモーション推進部部長・コミュニケーションデザイン室室長・WEB事業推進室室長を務める堀田覚氏は、ファッション業界において、いち早くSNS活用に着目し、成果を出すための仕組み化に取り組んできた。堀田氏に話を聞いた。

 ─直近のEC売上高は。
 22年2月期のEC売上高は、前期比38.4%増の328億8900万円でした。全体の売り上げのうち、EC売り上げが占める比率は37・8%。今後もさらに伸びしろがあると考えています。23年2月期は、通期のEC売上高が400億円になると見込んでいます。
 現在50以上のブランドを展開していますが、ECの売り上げの大半をアパレルが占めています。
 300円の商品を中心に販売を行う「3COINS」ブランドは、市場の知名度は高いのですが、ECよりも、リアル店舗での販売が強いです。結果的にEC送客にもつながってはいます。「3COINS」は2年前(2020年)にECでの販売をスタートしたばかりで、EC全体の売り上げに占める、「3COINS」の割合は1割未満です。


■累計フォロワー数800万人

 ─貴社スタッフの運営しているSNSアカウントの累計フォロワー数は。
 現在、当社のスタッフのSNSの総フォロワー数は約800万人となっています。そのうち約7割はインスタグラムのフォロワーです。
 パルでは、社内においてSNS活用を「仕組み化」しています。
 私は14年にパルに入社しましたが、15年頃から「SNS」に注目するようになりました。以来、現在にいたるまで徐々に、SNS活用の仕組みを整えていきました。15年前後は、ちょうどインスタグラムが盛り上がってきた時期です。「ようやく、ファッションと非常に親和性が高いメディアが出てきた」と思いました。
 「SNS」を主眼に据え、重点的に伸ばそうと考え、コーディネートアプリである「WEAR(ウェア)」と「インスタグラム」の2軸で、強化を進めてきました。


■スタッフ1600人が活躍

 ─貴社のスタッフのうち1600人がSNSを運用しているということですが。
 現在SNSで活動しているのは、約1600人です。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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