【イオンリテール ネットスーパー本部 藤岡慶太本部長】 〈「先取配送便」「お届け先変更便」など新サービスを開始〉グループの店舗網を生かした展開を強化(2022年10月27日号)

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 イオンリテール(本社千葉県、井出武美社長)は近年、ネットスーパーの利用者を順調に増やしている。利便性をさらに高めるため、ネット注文した商品を店舗やロッカーなどでピックアップできる仕組みを強化。21年11月からは、最大10日前から注文を受ける「先取配送便」、今年6月には帰省先など自宅以外に発送できる「お届け先変更便」を開始するなど、グループの店舗網を生かした展開を強めている。ネットスーパー本部の藤岡慶太本部長に話を聞いた。

■増加するニーズに対応

 ─コロナ禍における事業の状況を教えてください。
 20年度は、消費者が接触の機会を減らすためにネットスーパーの利用が増えました。増加するニーズに対応するために、20年6月に「ネットスーパー本部」を設置しました。店舗で受け取れるピックアップカウンターを拡充したほか、車に乗ったまま商品を受け取ることができる「ドライブピックアップ」も始めました。20年上期だけで新規会員が前年同期比4倍となりました。コロナ禍が落ち着いた21年以降についても継続して利用いただいている状況です。
 21年はさまざまシーンを想定しました。自宅でのスポーツ観戦の需要を見込み、おつまみや総菜、酒類などを特集した企画がヒットしました。従来は2日前からの注文としてきましたが、新たに最大10日前からでも注文を受け付ける「先取配送便」を21年11月に開始しました。こうした施策もあり、22年2月期の売り上げは前期比20%増で推移しました。
 コロナ禍でネットスーパーを利用し、利便性を感じたお客さまに継続して利用してもらっている印象です。
 ─ピックアップサービスに対するニーズはどうですか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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