【クックパッド 「たのしいキッチン」事業責任者 渡部一紀氏】 キッチンリフォーム参入でコア事業を拡大(2022年10月27日号)

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 クックパッドは22年10月、キッチンに特化したリフォームECサービス「たのしいキッチン」を開始した。「毎日の料理を楽しみにする」というクックパッドのミッションに、さらなる付加価値を与えるサービスと位置付け、料理レシピサービスや生鮮食品ECなどのコア事業の価値向上につなげていく。事業責任者である渡部一紀氏にサービス開始の背景や戦略について聞いた。

 ─たのしいキッチンを開始した背景は。
 当社は、料理レシピサービス「クックパッド」や生鮮食品EC「クックパッドマート」など、当社のミッション実現に向けて、いろいろな事業を手掛けています。新規事業の種も日々探していますが、ミッションを実現するためのボトルネックがどこにあるのかという視点もリサーチしつつ、課題を見つけたら、課題解決に伴うマーケットも調査して進めます。その中で今回、キッチンに特化したリフォームという部分がコア事業の拡大にも貢献すると判断してローンチしました。
 当社は、料理に関する事業を展開していますが、料理をするにはキッチン環境が重要になり、環境を改善していくことは、当社のコア事業と深く結び付きます。キッチン環境が悪いから、料理をする頻度が減ってしまう、楽しめないなど潜在的な問題があると思います。そこを変えていくことで、料理に興味を持ったり、料理回数が増えたりなど、当社の事業全体に良い影響が出ると判断しています。
 ─サービスの強みは。
 当社はBtoC向けのサービスを長年手掛けていますので、その領域におけるプロダクト開発の知見があります。そのノウハウをこのサービスにも活用し、ユーザー体験に寄り添う設計も含めて強みがあります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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