【キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業本部 ヘルスサイエンス事業部 マーケティンググループ 販売チャネル担当 主幹 合原康成氏】協和発酵バイオの通販事業を一体化

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 免疫ケアの機能性表示食品を展開するキリンホールディングスは21年末、キリングループで「オルニチン」などのサプリメントの通販を展開してきた協和発酵バイオから、通販事業を譲り受けた。免疫ケアの機能性表示食品「iMuse(イミューズ)」の通販と、「オルニチン」の通販を一体的に行える体制が整った。通販事業を一体化したあとは、サプリの通販のPRに、キリングループのSNSを活用するなど、顧客接点を増やしているという。「イミューズ」や「オルニチン」の通販を含め、ヘルスケア製品のマーケティング全体を統括する、キリンホールディングスヘルスサイエンス事業部の合原康成主幹に、キリンホールディングスのサプリメントの展開について聞いた。

■プロモーションでシナジー

 ─キリンホールディングスは、協和発酵バイオから通販事業を譲り受けましたが、経緯を教えてください。
 21年末に、キリンホールディングスは、協和発酵バイオからコンシューマープロダクト事業部を引き受けました。もともと、協和発酵バイオとキリンホールディングスのヘルスサイエンス事業部は、通販事業を一体的に運営してきましたが、事業移管を経て、正式に、キリンホールディングスが「オルニチン」の通販も実施することになりました。
 「オルニチン」は、お客さまの年齢層も比較的高いことから、新聞広告やインフォマーシャル、ダイレクトメールで集客するケースが多いです。「オルニチン」の通販については、協和発酵バイオのときの、スタッフやシステム、コールセンターなどの仕組みをそのまま活用し、これまで同様の展開を行っています。
 「イミューズ」の通販については、「オルニチン」に比べると、お客さまの年齢層は30~50代と比較的低く、購入チャネルもECが主体です。こちらの、コールセンターや通販のシステムは、協和発酵バイオと同じプラットフォームを活用しています。
 「オルニチン」と「イミューズ」は、お客さまが抱える悩みや、商品の提供価値が異なっています。それぞれ異なった展開が必要だと考えています。ただ、ECやオフライン通販のノウハウは、共有してそれぞれの事業に生かしています。
 協和発酵バイオの通販事業を一体化してから、まだ半年程度ですが、キリンホールディングスの運営するオウンドメディアをサプリの通販のプロモーションに活用できるようにしました。6月には、「イミューズ」の機能性関与成分である「プラズマ乳酸菌」のLINEアカウントを開設したのですが、こちらで、通販の案内をすることもあります。
 今後も、プロモーションの面で、これまでの通販プラスアルファの取り組みを行っていきます。


■通販・店頭にこだわらない

 ─機能性表示食品「イミューズ」の通販の売り上げは伸びていますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月28日号で)

【プロフィール】
合原康成(ごうはら・やすしげ)
 1970年生まれ福岡県北九州市出身。92年に大学卒業後、キリンビールに入社。営業やマーケティングに従事。16年にキリンホールディングスデジタルマーケティング部に異動。20年に経営企画室DX戦略推進室に配属。22年春から現職。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ