【グリラス 川原琢聖PRマネージャー】 〈資金調達でコオロギ増産体制確立〉BtoC拡大とペットフード市場参入へ(2022年4月28日・5月5日合併号)

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■ペット市場へ参入

 ─御社の事業について教えてください。
 19年の設立当初は、食用コオロギの生産と卸を中心に展開していました。21年6月には初の自社ECサイトを開設、自社ブランド商品の販売も始めました。22年4月には新たに、「コオロギ研究所」という自社ECサイトも開設しました。今までは、人間用の食用コオロギを取り扱っていましたが、コオロギ研究所では、ペットや畜産用のコオロギを販売しています。今後はペットフード市場にも参入していく予定です。
 コオロギの生産は、徳島県にある廃校を再利用して行っています。コオロギの餌には、食品ロスとなる食材を使用しており、SDGsの観点からも当社に興味を持つ顧客が多いです。
 ─ECサイトを開設した経緯を教えてください。
 原料供給や卸だけでは、顧客の生の声を聴くことができません。「昆虫食」という新たな市場を切り開くためには、生きた情報が不可欠だと思います。そういった情報を日々、得たいと思ったことがきっかけでした。
 自社ECサイト「グリラスオンライン」では、コオロギ原料を配合した商品を販売しています。定番のクッキーやチョコから始まり、現在はカレーやパンも販売しています。「昆虫食を日常に」をテーマに、今後も日々の食卓に溶け込む商品を開発し、販売する予定です。
 「グリラスオンライン」では21年12月から、原料の販売も開始しました。国産フタホシコオロギの粉末「グリラスパウダー」と、国産フタホシコオロギから抽出した「グリラスエキス」の2種類です。
 原料を発売した際には、レシピの共有ができるよう、ブログとインスタグラムのアカウントを開設しました。コオロギは今までにない原料なので、使い方が分からない人がほとんどだと思います。原料を使ってどんな料理ができるのか、どんなアイデアがあるのかを共有してコミュニケーションを図ることが、顧客の定着にもつながっていると思います。
 原料の販売は、BtoBの入り口としても役立っています。昆虫食市場に参入したくても、昆虫食の性質が分からないという企業は多いと思います。そんな中、いきなり企業間でやり取りを始めるのは、敷居が高い。まずは、原料を購入して試してみて、そこから問い合わせたいという顧客も多いのです。
 ─ペットフード市場にも参入したということですが。
 ペット向け商品の第1弾としては、爬虫類用フード「レプテイン」を発売しました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月28日・5月5日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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