【KINS 下川穣社長】 〈菌ケアブランド「KINS」を運営〉生活習慣を提案し売上高5倍増 (2022年4月7日号)

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 菌ケアブランド「KINS(キンズ)」を運営するKINS(本社東京都、下川穣社長)は、乳酸菌サプリの販売と、検査や生活習慣の提案を行っており、急成長を遂げている。21年11月期の売上高は、前期比5倍に成長したという。KINSの下川穣社長に、同社のサービス内容や、急成長の裏側、KINSの今後の展開について聞いた。

■検査やコンシェルジュも

 ─KINSの主力商品について知りたい。
 当社の主力商品は、(1)サプリ(2)検査(肌の検査キット)(3)コンシェルジュ(LINEによるサポートサービス)─をセットにした「KINS BOX(キンズボックス)」だ。サプリには、菌のバランスを適正に保つ「酵母菌ブラウディ」を主体に、22種類の乳酸菌を配合している。スタンダードなサプリで、毎月60粒のサプリを定期配送している。
 検査キットは、肌の常在菌について調べ、肌の状態を知るためのものだ。初回の「KINS BOX」に入っている。サプリを使用する前にまずスキンテストをしてもらう。検査キットでは、お客さまの肌の常在菌の中で、メインとなっている菌を3種類調べる。菌の数や、菌のバランスの状態から、お客さまの肌の状態を六つに分類し、自分の肌タイプを確認してもらう。
 その後、当社が持つ、菌や菌バランスの統計データを基に、当社のコンシェルジュが、お客さまの肌の菌の状態に適した、食生活をはじめとした菌ケアのアドバイスを行う。
 「KINS BOX」は、当社の顧客の7割が利用している。19年の提供開始からこれまでに、約15万個を販売した。
 導入美容液の「BOOSTER(ブースター)」も人気が高く、6000人以上が定期購入顧客となっている。


■クリニックの考えを一般に

 ─「サプリ」「検査」「コンシェルジュ」の三つからなるサービスは、どんなコンセプトから生まれたのか。
 もともと私は歯科医だった。クリニックの理事長をしていた時に、腸内の菌のバランスや、肌の常在菌を整えることが、からだの不調を整えることに直結すると知った。クリニックでは、こうした考えを、患者に説得力を持って伝えることができるが、患者ではない、一般の人にも、「菌ケア」のことを伝えたいと考えた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月7日号で)

【プロフィール】
しもかわ・ゆたか
 1985年生まれ福岡県出身。岡山大学歯学部卒業。
 遺伝子や口腔内・腸内フローラなどの菌を専門としたクリニックの理事長を務め、国内トップクラスの生命科学研究機関との共同研究に携わる。その後、「健康と美と、菌の関係」に深く感銘を受け、独立。「菌ケア」を正しく伝える第一人者としてKINSのサービスをスタート。目に見えた症状だけをケアする対症療法ではなく、症状を根本的に改善することで健康と美を育むメソッドを提唱している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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