【カヴァースジャパン 青木康裕代表取締役】 〈ベッドやソファー、インテリア用品をEC展開〉コンテンツ力で家具産業の発展につなげる (2022年3月24日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ベッドやソファー、インテリア用品をEC展開するカヴァースジャパン(本社東京都)は、21年6月期のEC売上高が前年から5億円増えて約20億円となった。今期の売り上げは24億円を見込むなど成長を続けている。創業から一貫してコンテンツ制作に強いこだわりを持つ。コンテンツ力により、同業他社との差別化だけでなく、家具業界の発展や職人の技術継承にも貢献したいという。業績や具体的なサイトへのこだわりについて、青木康裕社長に聞いた。

■こだわりを強化

 ─今期の業績について聞きたい。
 22年6月期の売り上げは、24億円を見込んでいます。ありがたいことに着々と拡大しています。19年は6億円、20年15億円、21年は19億円と少しずつですが成長を続けています。当社はモール展開に注力せず全て自社ECサイトで運営しています。運営サイトは全部で11サイトあり、ベッドやソファー、家具など商品ごとにサイトを展開しています。その中で力を入れているサイトはベッド、ソファー、家具の三つ。それぞれに特徴を持たせて、広告投資やSEO対策も含めて、いろいろな施策を行いながら運営しています。
 当社の成長を支えているのは、コンテンツ制作に対するこだわりだと自負しています。このこだわりをさらに強化していくことが、業績だけでなく、家具やインテリア業界の発展につながっていくと思っています。
 ─コンテンツへのこだわりとは。
 例えば、一つのコンテンツを作るのに、1カ月程度の時間を要しています。当社は自前の商品を持っておらず、すべて仕入れ商品を販売しています。仕入れたものを単に売ることを主にするのではなく、価値を売るという点に重きを置いています。取り扱う商品は、自分たちが現地に足を運び、会社や商品の製造工程を確認します。そこで得た情報をコンテンツにしているため、時間が必要なのです。
 メーカーからもらった画像や商品説明をもとにサイトを作る場合、少し手を加えるとしても3~4日で作ることができるかもしれません。しかし、繰り返しますが、当社は売ることよりも価値を伝えることに重きを置いています。コンテンツは、ほぼゼロベースから作り上げます。制作の上で、「消費者はどう思うのか」という点を特に大事にしています。
 例えば、

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ