【Aiロボティクス 龍川誠社長】広告データを基にAIが運用自動化 (2022年2月24日号)

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 AIを活用したマーケティングサービスを展開するAiロボティクス(本社東京都、龍川誠社長)は、大手から中小まで100社以上のD2C企業広告制作や運用を手がけている。同社は、広告生成から運用までを自動化する独自システム「SELL(セル)」を開発・提供している。同社がこれまで手掛けてきた広告運用のデータを、システムに自動でフィードバックし、機械学習によりリアルタイムでの改善に結びつけているという。Aiロボティクスの龍川誠社長に、「SELL」の導入メリットや、昨今のウェブ広告市場について聞いた。

■クリック率やLTVを予測

 ─御社のサービス内容を教えてください。
 当社は広告運用を自動化するツール「SELL」を提供している。「SELL」を使うと、過去の当社の膨大な広告運用データを基に、広告クリエーティブを生成し、最適化することができる。生成した広告は社内外の法務確認を経て、さまざまな媒体で自動運用できる。「SELL」を使えば、広告クリエーティブの出稿前に、クリック率からCVR、顧客の購入単価、継続率、LTVなどの成果に至るまで、事前に予測することが可能だ。
 商品や、物流の手段さえ確保できていれば、ランディングページ(LP)の作成から広告運用といった、新規顧客の獲得の部分は、「SELL」を使って、当社が代行することができる。必要に応じて、当社が商品の企画段階からの支援も行う。
 当社はこれまで、膨大な数のABテストを行ってきた。その結果、どの商品を、どのセグメントに、どのようなクリエーティブでアプローチすると、どれくらいコンバージョンに結びつくかを、数値データ化することに成功した。そのノウハウを、「SELL」に学習させ・集約している。
 現在、大手化粧品通販企業などを中心に100社以上の商品について、「SELL」を使った顧客獲得を行っている。
 今後は、「SELL」のシステム提供を強化したいと考えている。広告代理店の運用担当者の業務効率改善や、EC企業のインハウス運用に活用できるようにしていくことが、当社の提供したい価値だ。


■商売の基本が求められる

 ─現在のウェブ広告市場について、考えを聞きたい。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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