【ベルヴィ 宮崎義則CEO兼COO】 〈ギフトECナンバーワンへ〉来期の売上目標は85億円 (2022年1月13日号)

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 ギフトECのベルヴィ(本社兵庫県、宮崎義則CEO兼COO)は、21年5月期の売上高が前期比30.0%増の52億5400万円となった。今期(22年5月期)の売上高は75億円を計画。23年5月期は売上高85億円の達成を目指す。将来的に「ギフトECナンバーワンを目指す」と意気込む宮崎義則CEO兼COOに、成長戦略について聞いた。

 ─コロナ禍も堅調に売り上げを伸ばしている。
 20年2月ごろに国内でコロナ禍が本格化してから、徐々に引き合いが高まってきた。コロナ禍前と比べても顕著だ。例えば「母の日」。21年の「母の日」における売上高は前年の1.5倍となった。この売上高は19年の「母の日」と比べると3倍となる。コロナ禍による消費者マインドの上昇が続いていることが分かる。コロナ禍2年目となった21年は、20年と比べると伸長が緩やかになったが堅調に上乗せできた。
 ─今後は売上高の積み上げをどのように計画しているのか。
 今期(22年5月期)の売上高は75億円で着地する見通し。これを踏まえて23年5月期は85億円を目指していく。24~25年には、売上高100億円の達成を描いている。顧客が「何を贈ろうかな」と思ったときに、まず、当社の自社ECサイトやモールの出店店舗にアクセスしたくなるような、ギフトのセレクトショップを目指していく。


■安さよりも「質」で勝負

 ─売り上げ拡大の成長戦略は。
 やみくもに安さを売りにするのではなく、商品とサービスの質の高さを武器にしたいと考えている。そのために、クロスセルで顧客が買い回れるような品ぞろえと、ギフト専門店ならではのホスピタリティーが欠かせない。買いやすさ、贈りやすさにつながる。
 当社の顧客は、結婚の内祝いや出産の内祝いを目的に利用しているケースが多い。現在の品ぞろえは、この需要に応える商品展開が中心だ。カタログギフト、名入れギフト、タオル、和菓子、洋菓子などだ。近年は、キッズアパレルのラインアップ拡充にも力を入れている。将来的には、売上高に占めるアパレル商材の割合を5億円に引き上げていきたい。また、21年のクリスマス商戦からは、子ども向け玩具の取り扱いも始めている。クリスマス商戦では玩具の売り上げが想定の約2倍で推移し、手応えを得た。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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