【Lifeit 植田元気取締役社長】 〈雑貨販売の「こどもと暮らし」などのECを運営〉九つのECサイトで前期比増収を達成 (2021年12月2日号)

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 「こどもと暮らし」など、九つのECサイトを運営するLifeit(ライフイット、本社東京都、西上節也代表)は21年7月期業績が、4期連続の2桁増収となった。増収率は20%だったという。運営する九つのECサイトすべてで前期比増収を達成。近年注力しているソリューション部門の売り上げは、前期比倍増になったという。同社では20年10月、植田元気氏が取締役社長に就任した。植田社長は就任当時、「前職で勤めていた親会社のティーライフとの連携」「ソリューション部門の強化」を目標に掲げていた。前期比20%という好業績を挙げつつも、コロナ禍での運営には難しさを感じていたようだ。就任からの1年を振り返ってもらうとともに、今後の展望についても話を聞いた。

■4期連続の2桁増収を達成

 ─増収の要因について教えてください。
 当社では九つのECサイトを運営しています。コロナ禍の巣ごもり需要が追い風となったECサイトもあれば、向かい風となったECサイトもありました。
 追い風となったのはインテリアや雑貨を販売する「こどもと暮らし」「uminecco(ウミネッコ)」や、ベビー用品を販売する「アイラブベビー」です。特にペット関連の家具を主力とする「ウミネッコ」は、全ECサイトの中でも最大の伸び率となりました。
 向かい風を感じたのは、ECサイト「紳士の持ち物」です。同サイトの主力商品は、ビジネスバッグやキーケースなどの革製の小物です。在宅勤務が増加傾向になったことなどから、需要が縮小していきました。
 一方で、「家飲み」需要は拡大していましたから、同サイトで販売する酒器の動きがよくなりました。同サイトでは、家飲みを楽しむための?ワンランク上?を意識したグラスなども販売しています。需要の拡大に合わせて、商品ラインアップを拡充したり、「酒器」の商品カテゴリーにスポットを当てたりしました。その結果、全体の売り上げを向上させることができました。このように、各ECサイトの担当者が日々、分析と改善を繰り返してくれたからこそ、全てのECサイトで増収を達成できたのだと思います。
 ─就任から1年が経ちましたが、コロナ禍で感じた難しさはありますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月2日号で)

うえだ・もとき氏
 大学卒業後、カタログ通販のカタログハウスに入社。商品開発部門、クリエーティブ部門に従事した。18年に、健康茶、健康食品、化粧品のティーライフに入社。20年10月にグループ会社のLifeitの取締役社長に就任した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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