【ナインブロック 稲本登常務取締役】 〈大阪王将公式通販サイトを運営〉ブランド力ある商品の販売を全社で続ける(2021年11月4日号)

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 大阪王将公式通販サイトを運営するナインブロック(本社大阪府、高塲秀樹社長)は、10年以上前から通販事業を手掛けている。当初から主力の冷凍ギョーザやチャーハンなどで販促を続けている。国内の主要なECモールへの出店で着実に成長し、21年2月期の通販売上高は前期比45・8%増の11億7300万円となった。冷凍食品のEC事業者として他社よりも早くライブコマースに着手。ノウハウを得ているだけでなく、将来を見据えた売り上げの基盤作りと位置付けている。限られた商品を継続して販売する施策や、今後の展開などについて稲本登常務取締役に聞いた。

■前期売上高は約12億円

 ─直近の業績について。
 前期の売上高は、約12億円でした。コロナ禍による巣ごもり需要の追い風も業績が伸びた要因ですが、コロナ前と同じような動向です。当社の主力商品は、冷凍のギョーザとチャーハンです。冷凍食品は、普段の食事に取り入れている消費者が多いので、一概にコロナが要因で伸びたとは考えていません。当社のような冷食を探していたり、求めたりする消費者に対して、しっかりとリーチできたことが増収につながったと分析しています。
 ─現在の販売チャネルは。
 現在、カタログ媒体も含めると30チャネル程度。ECだけだと、20チャネル近くでしょうか。単に、販売チャネルを広げていくやり方はしていません。売れると思ったところが売れなかったりします。トライアンドエラーの繰り返しで、今に至っています。
 もともと当社の通販事業は、現在の親会社であるイートアンドホールディングスが08年に楽天市場に出店したことが始まりです。その後、別会社に通販事業を委託する形になり、その会社が12年にイートアンドHDの子会社となり、現在に至っています。
 過去も含めると10年以上、通販事業を行っています。これまで積み上げてきたノウハウや知見がやっと花開いてきたという段階です。


■ニーズにリーチできるかが鍵

 ─限られた商品を継続して売っていくのは難しいのでは。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月4日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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