【OniGO 梅下直也社長】 〈日本初のダークストアを開店〉「Qコマース」は将来的に社会インフラになる

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 「ダークストア」と呼ばれる客が入る店舗を持たない即配型ネットスーパーを専業とする、OniGO(本社東京都)が8月25日、日本初のダークストア「OniGO」を東京都目黒区に開店した。店舗から半径約1キロメートルを配送エリアに、スマホ注文から10分以内に自転車で日用品などを配達する「Q―Commerce」を実施する。都内を中心に年内に25店舗の新規出店を目指す考えだ。新サービスを開始した背景や、「Qコマース」と呼ばれる新たな市場の見通しについて梅下直也社長に聞いた。

■即配型のネットスーパー

 ─梅下社長の経歴を教えてください。
 大学卒業後、三井住友銀行に入行しました。最初の勤務地は今回1号店を構えた目黒でした。その後、欧州の銀行の立ち上げなどに携わった後、中古車のオークションを手掛ける「カープライズ」を創業し、その後、楽天に事業を売却しました。現在は、スタートアップの資金調達支援の「キャピタルドライブ」を経営しつつ、今年の6月にOniGOを創業しました。
 ─即配型のビジネスモデルを選んだ理由については。
 食品を購入するというビジネスモデルについては数十年の間、変わっていません。ECやネットスーパー市場が広がる中、商品を見なくても購入するという傾向が広がってきました。
 一方で、ECでラストワンマイルの部分が大きな課題になっています。海外ではすでに市場が広がりつつある、近隣顧客へECで注文を受けてから10分以内に配達する「Q―Commerce(Quick Commerce)」という手法を使えば課題を解決できます。
 将来的な社会インフラになるのではないかとも考えています。


■「すぐ欲しい」に対応したサービス

 ─国内では初のサービスになります。参入がなかった理由についてどう考えますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月23日号で)

〈プロフィール〉
梅下直也(うめした・なおや)氏
 2001年東京大学経済学部経営学科卒業後、02年三井住友銀行入行。06年モスクワ駐在員事務所、ロシア三井住友銀行設立メンバー、13年欧州三井住友銀行欧州営業第六部に従事。15年にカープライスを創業。19年カープライスを楽天へ売却後、19年にキャピタルドライブを創業し、現職。1977年4月3日生まれ、横浜市出身。44歳。

酒類の販売も開始。今後は盛製品や肉などの展開も

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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