【タカミ 岡村雄嗣代表取締役】 〈ロレアルグループの傘下でスキンケアECを展開〉今期のEC売上は大幅増収見込む

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 ロレアルグループの傘下で、スキンケアECを手掛けるタカミ(本社東京都、岡村雄嗣代表取締役)は、コロナ禍でEC売り上げが堅調に拡大している。今期(20年12月期)の売上高は、前期を大幅に上回って着地する見込みだ。代表取締役の岡村雄嗣氏に、売り上げをけん引している商品や販促手法について聞いた。

 ─コロナ禍でECにどんな影響があるか。
 コロナ禍でもEC売り上げは変わらず堅調だ。ECの利用はむしろ、コロナ前と比べて拡大している。コロナ禍で国内は全般的にECの利用者が増えており、当社も新規顧客の獲得数が今までにないほどに高い推移で伸びており、現在もそれが継続している。
 ─今期のEC売り上げの見通しは。
 具体的な数値は非開示だが、前期を大幅に上回って着地する見込みだ。
 ─化粧品販売に占めるECの割合は。
 ECが約85%を占めている。コロナ禍後、足元では約90%をECが占めている。EC売り上げのほとんどは、当社の自社ECサイト。最近では、百貨店系のECや、「楽天市場」の公式店舗、「@コスメショッピング」の売り上げも成長している。


主力は810万本販売

 ─売り上げをけん引している主力商品を教えてほしい。
 角質美容水「タカミスキンピール」だ。売れ行きは順調に推移している。根強いファンが多く、自社ECサイト「タカミ公式サイト」の売り上げをけん引している。
 「タカミスキンピール」は洗顔後に使う美容水で、開発には医師が携わった。05年8月に発売し、これまでの累計販売実績は810万本、累計購入者は116万人にのぼる(21年6月末時点)。肌を整えることを毎日実直にやり続ける製品として、コロナ禍でも売り上げは伸びている。
 当社のターゲットは、「本物」が分かる大人の女性。当社の考えるスキンケアの理論や思想に共感して長く使っていただかなくてはならない。まずお試し品で肌に合うかどうかを試してもらい、本製品のファンづくりにつなげている。
 施策がうまいというよりは、ブランドそのもののコンセプトが強いと認識している。
 ─コロナ禍2年目ならではの特徴は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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