【チュチュアンナ 仮家尚宏専務取締役】 〈レッグウエアやインナー、服飾雑貨を展開〉生涯寄り添うブランドづくりへ

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 レッグウエアやインナー、服飾雑貨などの製造販売を行うチュチュアンナ(本社大阪府、上田崇敦社長)は、2025年までの中期経営計画において、顧客に生涯寄り添うブランドづくりを進めている。店舗とECのDX(デジタルトランスフォーメーション)を鍵に、「LTV」「カスタマーシェア」「シームレス」の三つを強化していく計画だ。同社の21年7月期におけるEC売上高は、前期比36%増の9億円の見通し。ECに関しては25年までに売り上げを40億円に拡大させていく考えだ。中期経営計画の取り組みや店舗の動き、EC戦略などについて仮家尚宏専務取締役に聞いた。

 ─直近の業績について。
 20年7月期の全社売上高は218億9200万円で、21年7月期も同じような数字で着地する予定です。今期のEC売上高は、9億円の見通しでEC化率は4.1%ぐらいになりそうです。
 業績に関しては、「ウィズコロナ」を意識した対応や対策を実行してきました。しかし、コロナ禍で打撃を受けた部分もあり、靴下事業が特に影響を受けました。下着事業は比較的健闘し、前年並み。堅調に推移している状況となっています。
 一方、予想以上にウエア事業の反応がよかったことが印象的で、前期比約12%増で推移しています。ウエアが好調なのは、店舗の影響があると思っています。その中でも、日本国内で強化しているグランデという大型店の業態が好調です。
 グランデは、従来店舗より2倍以上の面積の約300平方メートルで、内装はパリのロフト風からノルディックモダンへ変更しました。面積が大きくなったことで、MDが変わり、商品構成や比率も変わっています。グランデ以外の従来の店舗は、広さが132平方メートルほどです。グランデの積極展開によって、いろいろな顧客に支持を得られることができたと認識しています。実際に、客層の構成比は、当社が狙いとしていたヤングミセスやミセス層の割合が増え、店舗の平均客単価は約25%増加しました。グランデについては、今期で26店舗になります。引き続き支持を得られるよう対応していく予定です。


■三つの柱を起点に

 ─中期経営計画について教えてください。
 中期経営計画では、まず「生涯かつ365日、ハレの日もそれ以外の日も、お仕事の日もオフの日も、お付き合いいただけるブランド」への挑戦が根底にあります。その中で、三つの柱を起点に取り組んでいく予定です。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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