【ブシロード システム部 WEB&システム開発チーム 皆川真一氏】 リニューアルの目玉は”ポイント”

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 トレーディングカードの販売やゲームアプリを手掛けるブシロードは7月末に、ECサイトのリューアルを予定している。16年に同サイトを立ち上げた当時は、イベントでグッズを買えなかった人のために、受注生産で商品を販売していた。同社のコンテンツの人気が高まるとともに、ECの規模も拡大。20年7月期のEC売上高は、10億円を超えるまでに成長したという。イベントと商品を連動させる取り組みも、ECの成長をけん引する要因となっている。今回のECサイトのリニューアルの狙いは、顧客満足度と利便性の向上だという。新サイトではポイントシステムを一新することで、他のコンテンツとの連動が可能になったとしている。同社のアプリやコンテンツとECとの連動が、さらなる売り上げ拡大の鍵になりそうだ。新しいECサイトの特徴やこだわりについて、ECサイト構築を担当するシステム部WEB&システムチームの皆川真一氏に話を聞いた。

 ─ECサイトをリニューアルするに至ったきっかけについて教えてください。
 アクセスが集中しても大丈夫なサイトにしたいというのが、リニューアルする一番の理由です。当サイトでは、イベントの「限定商品」「先行発売商品」などの目玉商品を扱うため、発売日にアクセスが集中しやすいのです。以前、イベントの物販会場に先行して入れる「優先入場券」をECで販売したときは、平日の午後3時にもかかわらず、サーバーが落ちたこともありました。そうなると、顧客満足度の低下につながるだけでなく、運営側の負担も大きくなってしまいます。そこでECサイトをショッピファイで新たに構築することにしました。ショッピファイプラスのプランであれば、従来よりも強いサーバーを、より安価に維持できることが、一番の決め手でした。
 またショッピファイは近年、多くの会社が導入しているため、使用できるツールが急激に増えてきています。月額のコストはかかりますが、自社開発に比べると費用の削減につながるのも魅力の一つです。
 ─新サイトのこだわりについて教えてください。
 一番のこだわりは「ポイントシステム」を導入したことです。刷新後のECサイトでは、「ブシロードID」にポイントを貯められます。リリース直後はECでの購入でしかポイントがつかないのですが、今後はECサイト以外の外部サービスでもポイントを貯めることができるようにする予定です。貯めたポイントはECサイトで使用できます。
 当社では、ECサイト以外に、ファンクラブや、さまざまなアプリなどを運営しており、それぞれのサービスではログインが必要です。今後はアカウントを統一できる仕組みを導入することも考えています。メルマガも、これまではブシロードECとして発行していましたが、今後はブシロード全体の情報をメルマガで発信していくつもりです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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