【ハンコヤストア 池田寛規社長】 〈印鑑のECサイト「ハンコヤストアドットコム」を運営〉EC売上は10%増の12億円に

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 印鑑のECサイト「ハンコヤストアドットコム」を運営するハンコヤストア(本社岡山県、池田寛規社長)は、21年5月期のEC売上高が前期比10%増の12億円となる見通しだ。「巣ごもり需要」を捉えているほか、主力商品の印鑑や名前入りのシール、スタンプなどのラインアップの拡充が増収要因となった。前期の取り組み、今期の計画などについて池田社長に聞いた。

■名前入りシールなど好調

 ─21年5月期の売り上げについて。
 21年5月期のEC売上高は前期比10%増の12億円となる見通しです。20年5月期に続き、コロナ禍での「巣ごもり需要」が拡大したことが一番の増収要因と捉えています。「巣ごもり需要」は少し落ち着きを見せて成長は緩やかになっています。ただ、ネット通販のニーズが高まっており、安定的な売り上げにつながりました。
 主力商品の印鑑だけでなく、名前入りのスタンプやシールのラインアップを充実させたことも好影響を与えています。ハンコレスの時代が続く中で、新型コロナウイルスの感染拡大による企業のテレワーク化がその流れをさらに押し進めています。
 ハンコレス化が進むことで、同業他社との顧客獲得の争いが激化しています。そのような状況下で、名前入りのスタンプやシールなど文房具ジャンルの商品開発に乗り出しました。スタンプは6年前、シールは3年前からそれぞれ開発に着手してきました。現在、スタンプとシールそれぞれ約20種類ずつ取り揃えています。
 まだ、名前入りのシールやスタンプをネットで販売する競合が少なかったため、市場でシェアを拡大できると考えました。
 当初の予想よりシールとスタンプの販売が好調で、2~4月の繁忙期は例年より忙しく社内のオペレーションを改善していく必要はあります。
 ─広告は減少させていると聞きましたが。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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