【〈起死回生のキーマンに聞く〉 ユナイテッドアローズ 藤原義昭 執行役員 CDO DX推進センター担当本部長 兼同デジタルマーケティング部部長/】2つのデジタル化がミッション

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 衣類やファッション雑貨のセレクトショップ最大手であるユナイテッドアローズ(UA)は今年4月、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進センターを設立した。さらに、コメ兵でマーケティングやデジタル戦略を担っていた藤原義昭氏を執行役員DX推進センター担当本部長として招聘(しょうへい)した。21年3月期の連結業績では、コロナ禍の影響を受けて99年の上場以来初の最終赤字を計上。起死回生に必須なDXにおいて、経験豊富な人材を獲得し、挽回を図っている。UA再躍進のキーマンである藤原氏に、入社の経緯やUAでのミッション、今後の展望について聞いた。

■認知度が大きな武器

 ─UA入社の経緯は。
 日本の小売業に携わってきたので、小売業に貢献したい思いがあります。アパレル業界は一時、12兆円ぐらいのマーケットでしたが、どんどん下がり、9兆円ぐらいになりました。コロナ禍でおそらく7兆~8兆円ぐらいになっているのではないでしょうか。その中で唯一元気がいい会社は、デジタル化でしっかり稼いでいるところだと思います。そんな中でUAと縁があり、お話をさせていただきました。
 UAは私もよく知っていましたし、誰でも知っている企業からお声が掛かったのは光栄でした。
 私は今、47歳でセレクトショップ世代です。UAは憧れの企業でした。マーケティングという面でいうと、お客さまの認知を獲得することにコストが一番かかる。UAの場合は、誰でも知っているのでそこに大きな投資は必要ないですし、次のことをどうやるかというフェーズにすぐ入れる企業だと思ったんです。セレクトショップではトップ企業で規模が大きいので、ダイナミックに事業を動かせると感じたこともUAに入る決め手でした。
 ─UAから求められている藤原さんのミッションは。

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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