【エアークローゼット 天沼聰社長】 〈ファッションサブスクサービスを展開〉売上高40%増堅調に成長

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 定額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を運営するエアークローゼット(本社東京都、天沼聰社長)は、20年6月期の売上高が40%増となった。15年のサービス提供開始以降、堅調に成長を続けている。同社をけん引する天沼社長に話を聞いた。

■AIで返却数を予測

 ─「エアークローゼット」の強みについて教えてください。
 「スタイリストが顧客ごとにコーディネートした洋服を届ける」ことを通して、お客さまが新しいファッションと出会えるようにしたり、コーディネートに悩む時間をなくせるようにしたりできることが、「エアークローゼット」の特徴であり強みの一つです。レンタルできる商品数は現時点で35万着以上。着用シーンや、好みのスタイル、職業、サイズ感、悩みなど、顧客が登録した情報をもとに「パーソナルスタイリング」を行い、スタイリストが一つずつコーディネートしています。好みのスタイリストを指名できるオプションプランも人気です。お客さまからのご要望を受け19年8月からスタートしました。
 ─直近の業績について教えてください。
  20年6月期の売上高は、前期比40%増となりました。コロナの影響も受けましたが、今期も堅調な成長が続いています。無料会員を含む総会員数は、50万人を突破しました。21年2月時点の総会員数は45万人でしたから、最近は特に伸びているといえます。
 ─データ活用に注力しているということですが。
 ファッションアパレル業界ではこれまで、あまりデータ活用がなされてこなかったと考えています。サイズをはじめ、メーカーによって基準があいまいな部分が多く、データ活用が難しいという課題がありました。
 そんな中当社では、私を含めた創業メンバー3人がITにバックボーンを持つこともあり、テックの活用に注力しています。専門チームとして「データサイエンスチーム」を設立し、約5年かけて蓄積した2000万件以上のデータを元に、独自のデータ解析・AI開発を行っており、ITをサービスの向上に積極的に役立てています。
 データは、在庫の最適化にも活用しています。データを参考に、顧客が満足する品ぞろえをシミュレーションした上で仕入れを行ったりしています。
 ─レンタルから返却された後の商品はどうするのですか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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