【ノイン 渡部賢代表取締役】 〈化粧品ECのプラットフォーム「NOIN」を運営〉イノベーターとして世界観を広げたい

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 化粧品ECのプラットフォーム「NOIN(ノイン)」を運営するノイン(本社東京都、渡部賢社長)は、21年3月期の売上高が前年に比べて4倍の大幅な増収を見込んでいる。ECプラットフォームを展開するアプリのダウンロード数は250万件を突破。掲載ブランド数は800種類、商品数は1万8000点を超えた。購買単価はそれまでの3000円前後から5000円に大きく増加している。「顧客との会話が当社の宝だ」と話す渡部賢社長に、ここまでの成長要因や今後の計画について聞いた。

 ─今期の業績について教えてください。
 21年3月期においては、売上高ベースで前期比4倍を見込んでいます。創業から変わらず、顧客との関係を大切にしてきた成果が出たと分析しています。これに、当社が続けてきたオンライン上での相談やアドバイスがさらに拍車をかけたのではないかと思っています。
 コロナ禍で化粧品業界は、暗い状況になっているかもしれないが当社は違う。むしろ追い風であり、業績にも反映されている。それは、当社の美容部員が、顧客一人一人に対し、相手を理解した接客をオンラインで実施していることにあります。単なる丁寧な接客とは異なり、相手の状況を知った上で接客をしています。
 当社は、顧客の状況を全てデータでまとめ、分析できるようにしています。数字だけではなく、美容部員が接客した情報も把握しています。データも使いつつ、それに伴う接客が実を結んでいると思っています。


■徹底したデータ管理必要

 ─データ活用について詳しく聞かせてください。
 当社は、売っていくことに比重を置いているわけではありません。当社が思っている世界観を広げていきたいと考えています。それは、化粧品がネットで当たり前のように購入できる時代を作ること。単に購入できることだけでなく、自分に合ったものを満足して、ネットで化粧品を買ってもらいたい。それを突き詰めて実施しています。しかし、その実現には、徹底したデータ管理が必要となります。
 宝としているのは、

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月25日号で)

渡部賢(わたべ・けん)代表取締役
 ネイバージャパン(現LINE)でディレクション業務を手掛けたほか、グリーではスマホ版「GREE NEWS」を立ち上げた。サービス開発のマネジメント、新規事業の企画や開発、子会社の設立に携わった後、15年に独立。16年11月に個人事業を法人化し、ノインを設立した。1985年生まれ、新潟県出身。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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