家電ECサイト「PREMOA(プレモア)」を運営するMOA(モア、本社東京都)は4月1日付で、代表権のある社長に、山口龍平取締役が昇格した。山口氏は18年にMOAの代表を務めており、今回の人事で代表取締役に復帰する形となる。新体制のもと、業績は引き続き順調に推移。20年6月期の売上高は、前期比2桁増となる540億円前後を見込んでいる。山口社長に、代表就任の背景やコロナ禍での対策、今期の展望などを聞いた。
■組織の拡大を就任後に実感
─4月の代表取締役に就任した経緯を教えてください。
佐伯澄前代表の健康面の都合による退任に伴う協議を経て、4月1日付で代表取締役社長に就任する運びとなりました。18年8月に代表を退いた後も、取締役として留任していたので、会社の状況については把握しています。
─代表交代による会社の方針の変化はありますか。
会社の方針に変更はありません。引き続き、中長期目標として掲げる「2025年に売上高1000億円」に向け、事業拡大を加速させていきます。
─代表に復帰して、以前と変化を感じることはありますか。
MOAという組織自体が非常に大きくなっていることを感じています。私が以前代表を務めていたときの人員は、パートさんを含め約200人規模。今は300人規模まで拡大しました。佐伯前代表のもとで、新しいメンバーの迎え入れを着々と進めてきたことも要因です。組織作りを行う中で、新しいスタッフが、最大限に力を発揮できる環境整備にもフォーカスしていきたいです。
■会社が持つ使命をコロナ禍で再認識
─2月以降のコロナ禍の影響を教えてください。
仕入れや物流が止まる懸念があったものの、売り上げ自体は順調に伸びています。EC市場全体と同様に、巣ごもり需要・リモートワーク需要に訴求する商材が拡大しました。
─会社として取っている対策はありますか。
(続きは、「日本ネット経済新聞」7月23日・30日合併号で)
〈プロフィール〉
山口龍平(やまぐち・りゅうへい)氏
英国・ウォーリック大学卒業後、日興シティグループ証券(現シティグループ証券)に入社。その後CLSAキャピタルパートナーズジャパンに勤務し、ファンドマネージャーとして、複数の国内中堅企業に対する経営支援に従事。2018年3月より約半年間MOAの代表取締役を務めた。2020年4月、MOAの代表取締役に復帰。
【MOA 山口龍平代表取締役社長】 〈4月、代表に復帰〉前期売上高は540億円見込む
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