〈カラーコンタクトレンズのECサイト「クイーンアイズ」を運営〉エース 山下雅史代表取締役、〈テレビ通販の販促を強みに展開〉ぺスカインターナショナル 佐久間比奈子代表取締役社長/売上高60億円、化粧品ぺスカと提携

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 カラーコンタクトレンズのECサイト「クイーンアイズ」を運営するエース(本社東京都)は、20年3月期の売上高が前期比14.0%増の60億円となった。カラーコンタクトレンズのEC事業を主軸に事業を拡大し、楽天市場やヤフーショッピング、自社サイトのほか、「天猫国際(T―mall)」にも販路を広げ、売り上げを伸ばしている。同社は20年6月、テレビ通販の販促を強みにするぺスカインターナショナル(本社東京都)と業務提携し、化粧品販売を開始した。ぺスカインターナショナルは、テレビ通販で1日3億円を売り上げた実績を持つ。20年5月にぺスカインターナショナルの社長に就任した佐久間比奈子氏と、エースの山下社長に、業務提携の狙いや事業展開について聞いた。

 ─エースの前期の増収要因を教えてほしい。
 山下 当社は、物流と広告運用を強みに事業を拡大してきた。前期の増収要因は、プライベートブランド(PB)商品を拡充してきたことが挙げられる。カラーコンタクトレンズ「LARME(ラルム)」を中心に、カラーバリエーションだけでなく、レンズの質感にもこだわった商品群の拡充を図った。流行商品を取り入れたことも販売の拡大につながった。現在、ECサイトは楽天市場を中心に、自社サイト、ヤフーショッピングのほか、19年8月に天猫国際(T―mall)の四つの販路で展開している。それぞれのサイトで顧客ニーズをとらえた販促や広告運用を実施してきた。サイトのLP制作も踏まえ、サイトの更新も定期的に実施している。LP制作においては、新しいデザイナーを採用し、流行を反映させたデザインに仕上げて、見せ方を日々工夫している。
 カラーコンタクトレンズの商品キャラクターとして、タレントやモデルを起用している。アンバサダーやスタッフレビューには当社の従業員たちもいる。販促を強化する一方で、物流強化の一環として、18年10月に物流拠点を東京・中央区から江戸川区の葛西に移転した。面積を従来の2.5倍に拡大し、移転を機に倉庫もリニューアルした。移転費用も含めて約1億円の費用をかけた。従来まで手動だった梱包作業を、自動梱包機を導入したことにより自動化を進め、配送のスピードと質を高めた。自社内での物流ノウハウを構築し、商品の企画から販売、物流までを一気通貫型にしたモデルを築き上げてきた。


■提携で効果的シナジー創出

 ─ぺスカインターナショナルとの提携について狙いを聞きたい。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月18日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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