【バルクオム 清正貴取締役CGO】〈3月、英仏市場に進出〉海外事業統括/海外事業の売上比率を50%に

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 D2Cでメンズスキンケアの通販を手掛けるバルクオム(本社東京都、野口卓也CEO)は3月20日、フランス、英国でのEC事業と現地店舗への卸売りに進出する。既存の海外販路は中国、台湾。海外売上高は現状、全売上高の10%を占めている。欧州への販路拡大を踏まえて、5年後の25年9月期までに、海外売上高を全体の50%にまで引き上げる計画だ。海外事業統括の清正貴取締役CGOに海外事業や成長戦略について聞いた。

■英仏を第3の売上軸に

 ─英国・フランスの進出における、今後のマーケティング展開は。
 各国でのEC展開とともに、現地でチェーン展開している化粧品ストアなどへの卸売りも行う。フランス、英国による欧州の売り上げは、国内、中国に続く第3のキャッシュポイントにしたいと考えている。
 フランス、英国における売り上げの割合は、ECが約3割、店舗への卸が約7割になると見ている。欧州は日本と比べてEC化率が低い傾向にあり、実店舗で購入する文化が根強い。卸売りは、販売代理店が持つ現地のネットワークを生かす。フランスを主力として展開していく予定だ。21年3月までに100店舗の出店を目標としている。
 2カ国の各ECサイトはともに3月20日にオープンする。運営は代理店とともに行う。流入を増やす狙いで、ネット広告などのデジタルマーケティングも展開していく予定だ。
 店舗での販売は、同じく3月20日に2カ国のデパートメントストアでローンチする予定だ。
 認知拡大は、アンバサダー契約をしているサッカーフランス代表のキリアン・エムバぺ選手をフックとする。現地でブランドの信頼性を築く狙いだ。エムバぺ選手をアイキャッチとして、現地の雑誌やデジタルマガジンに出稿する。卸売りを行う店舗では、ポスターやPOPでもアピールしていく。
 エムバぺ選手を起用した販促は、現地のメディアからも注目が集まりやすいとみている。19年6月にアンバサダー契約を結んだときは、欧州各国の販売代理店から卸売りの引き合いがあった。


■アジアは中国を柱に

 ─欧州を加えた海外事業について、今後の計画は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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