【MOA 佐伯澄代表取締役】 〈自社ブランドが躍進〉今期、10~20%の増収見込む

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 家電のECサイト「PREMOA(プレモア)」を運営するMOA(モア、本社東京都、佐伯澄代表取締役)の今期(20年6月期)売上高は、前期比10~20%の増収となる見込みだ。中長期の業績目標として掲げている「25年に売上高1000億円」の達成に向け、順調な売り上げ推移となっている。同社の増収をけん引する自社ブランド商品の展開や今年の戦略を、佐伯代表取締役に聞いた。

■PBは70%以上の増収

 ─今期の売り上げ状況は。
 売り上げは好調に向上しています。当社は「小売り」「卸売り」「プライベートブランド(PB=自主企画)」の3事業が柱ですが、そのいずれもが順調です。小売りは、「ショップ・オブ・ザイヤー(SOY)」を受賞した楽天を中心に伸び、前年比20%増の見通し。卸売りも堅調な数字を見せています。PBに関しては自社ブランド「maxzen(マクスゼン)」での展開商品が増えたこともあり、前年比70%以上と劇的な向上を見込んでいます。
 ─PB事業が好調な要因は。
 「マクスゼン」で取り扱う商品の幅が広がったことがあります。主力商品だったテレビに加えて、今年は洗濯機、冷蔵庫といった白物家電の売り上げが大幅に向上しました。設置作業を伴う白物家電は、自社の強みである設置補助サービスとも相性が良いです。今後、テレビに肩を並べる「マクスゼン」の看板ジャンルになることを期待しています。
 ─その他、好調の要因を教えてください。
 大型家電の設置補助サービスやコールセンターの内製化による顧客サポートの充実も好調の要因です。社内では、「購入判断をサポートする」あらゆる取り組みを推進しています。こうしたサービスの徹底が、他社と比べた強みであり独自性であると考えています。
 認知が高まったことにより、ゴルフクラブといったスポーツ用品や家具などの非家電商品も売り上げが伸びました。好評をいただいている設置補助サービスのノウハウを生かせる住設機器も注力している商品です。
 ─通期売上高はどれぐらいの増収を見込んでいますか。
 前期(19年6月期)売上高の約500億円に対し、全体で前期比10~20%増を見込んでいます。会社の中長期目標として掲げている25年の売上高1000億円達成に向け、順調な成長を続けています。


■50~60種類までPB拡充

 ─PB商品の販売状況はどのように推移していますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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