【アクティブソナー 青木康時社長】〈36億円調達し、海外展開加速〉/中国でブランド品買取を本格化

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 ブランド品の買い取り販売サービス「RECLO(リクロ)」を展開するアクティブソナー(本社東京都)は8月22日、中国最大級の金融・産業コングロマリットに属するCITIC Capital Holdings Limited(CITIC)などから総額約36億円の資金調達を実施したと発表した。18年6月から中国に進出し、海外売上比率が55%に達しているが、今回の資金調達で資金力と信用力を高め、中国市場をはじめとしたグローバルでのブランド品リセール事業をさらに拡大したい考えだ。特に中国市場でのブランド品の買い取りを強化し、アジアでの流通総額の急拡大を狙う。資金調達の狙いや調達資金を生かした事業拡大の戦略を青木康時社長に聞いた。

 ─海外市場、特に中国市場での展開状況は。
 現在、当社は毎月1万点以上のブランド品を買い取り、初月で6割以上を販売している。この売上高のうち、すでに55%が海外でのネット販売だ。海外の中でも67%をアジアが占めており、中国がその中心となっている。
 3年前に中国市場へ進出したが、すぐに芽は出なかった。中国の国営貿易企業HIGH HOPEグループと資本業務提携を締結し、送金や物流の体制は構築できたが、マーケティングが課題だった。日本人が鑑定する「チェックド・イン・ジャパン」が評価されることは分かったが、市場開拓は難しく、このままでは失敗すると思った。
 ただ、1年半ほど前にアリババグループなど中国の大手ECモールとの取引が始まった。中国でも中古品に対するニーズが高まっており、日本人の鑑定による日本の中古品を評価してもらえた。今ではアリババのフラッシュセールサイトのトップページに中古品カテゴリーを設置してもらい、そのカテゴリーでは「RECLO」の商品のみを販売している。


■中古品盛り上がる中国

 ─調達先の意味や資金調達の使途は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月12日号で)


〈プロフィール〉
青木康時(あおき・こうじ)氏
 04年、26歳のときに仲間6人とともに営業代行を手掛ける会社を設立。創業メンバーとして活躍し、5年で年商50億円を達成。08年、取引先だった創業間もないウォーターダイレクトに転職。直販部隊を立ち上げ、3年で年商30億円を達成。10年、ファインスプリングス(現・富士山の銘水)を設立し、代表取締役に就任。ウォーターサーバー事業で11万人の顧客を獲得し、グループ年商40億円まで拡大。12年、アクティブソナーを設立し、代表取締役に就任した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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