【ジェイフロンティア 中村篤弘社長】 〈化粧品や健康食品の単品通販を展開〉四つの独自メソッドでヒットメーカーに

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 化粧品や健康食品の単品通販を手掛けるジェイフロンティア(本社東京都)は、多くの商品をわずか数年で年商十数億円規模にまで成長させた実績を持つヒットメーカーだ。ヒット商品の開発だけでなく、芸能人を使ったプロモーション手法を外部の企業に提供するといった事業も展開している。同社の中村篤弘社長によると、美容・健康商品の販促においては、「極端なプロモーションを心がける」など四つの独自のメソッドを持っているという。同社の中村社長に、同社の売り方のメソッドと、外部企業へのノウハウの提供について聞いた。

■1年で年商15億円の商品に

 ─御社のヒット商品には、どのようなものがあるのか。
 昨年7月に発売した、置き換えダイエット商品の「もぎたて生スムージー」は、発売から1年で約15億円を売り上げた。当社の最大のヒット商品であるサプリメント「酵水素」シリーズは、累計600万個を販売した。17年3月に発売した、医薬品の「ホワイピュア」シリーズも、20年5月期で、15億~20億円の売り上げを計画している。
 自社商品としてこれだけ多くのヒット商品を生み出すことができるのは、13年以上にわたり、多くの、他社のヒット商品のプロモーションに関わってきた実績が当社にあるからだ。私は当社設立以前、ある大手小売店で、リアルとバーチャルのマーケティングの両方を経験した。当社を設立してからは、自社の通販事業を運営するだけでなく、BtoB事業として大手製薬会社や化粧品会社などの商品プロモーションを手掛けてきた。BtoB事業では、商品をPRする能力が高いタレントをキャスティングしたり、SNSの運用代行を行ったりしている。
 タレントはまず、当社の商品のPRに起用。商品が売れた実績のあるタレントの起用を、クライアント企業に提案するようにしている。タレントのキャスティングに当たっては、商品を訴求したいターゲットの特性に合わせた、実践的な提案を心がけている。当社のタレントのキャスティングによって、ある健康食品が40万個売れたという実績もある。
 当社がキャスティングするタレントは、商品のPR能力が高い。当社が実績を挙げてきたことで、当社とタレントの所属事務所との間に、信頼関係が構築できている。通常、タレントをキャスティングする場合、広告代理店を経由するケースが多い。そうしたケースでは、やりとりに時間を要したり、やりたいことができなかったりすることもある。
 タレントの所属事務所と直接やり取りができる当社にキャスティングを依頼してくれれば、販売する商品のPRに適したタレントを起用することができる。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月5日号で)

〈プロフィール〉
 中村・篤弘(なかむら・あつひろ)氏
 1980年生まれ。大学卒業後、大手ドラッグストアに入社。小売の現場を経験した後、EC向け広告代理店での営業本部長を経て、ジェイフロンティアの代表取締役に就任した。売り上げアップに貢献した通販企業は1000社を超える。より効果的で実践的な販促を企画・立案することを旨としている。オムニチャネルの販売戦略を創業時よりいち早く取り入れており、メーカー、通販、小売の課題解決、売り上げ支援を行っている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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