【la belle vie(ラべルヴィー) 香取純一CEO、渡辺サブリナCEO】/「CRM強化」「LTV向上」焦点の施策を

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 la belle vie(ラベルヴィー、本社東京都、アラン・スラス社長)は、国内最大級の衣料品フラッシュセールサイト「GLADD(グラッド)」と「GILT(ギルト)」の運営を手掛けている。2018年末に子会社のギルト・グループを統合したことで、18年12月期の単体売上高は前期比2倍となる200億円超に伸長した。共同でCEOを務める香取純一氏と渡辺サブリナ氏に、今後注力するというCRM施策の強化や、顧客単価の引き上げ策について聞いた。

 ─ラベルヴィーのこれまでの取り組みについて教えてほしい。
 香取 当社では、有名ブランド品の割引販売を期間限定で行うフラッシュセールサイト「GLADD」を09年に、オープンしました。
 19年1月1日付で、「GLADD株式会社」の社名を「株式会社la belle vie」に変更し、子会社のギルト・グループを吸収合併して再編しました。「グラッド」に加え、「GILT」も当社が運営することになりましたから、当社の顧客数や売上高は急上昇しています。
 ─統合により、国内で最大手の規模になったと聞きますが。
 香取 会員数は、グラッドが260万人、ギルトは250万人ですから、単純に合算すると約510万人となります。同じく、ブランド数は単純合算で7700ブランドを取り扱っています。国内のフラッシュセールサイトの運営企業としては最大級だと思っています。再編の影響により、18年12月期の売上高は200億円となり、過去最高を記録しました。 
 渡辺 「グラッド」も「ギルト」も衣料品や服飾品のブランドを扱うという点で共通していますが、「グラッド」がカジュアルな価格帯が多いのに対し、「ギルト」はハイブランドな衣料品を得意とするという点で違いがあります。
 ECサイトはそれぞれ独立したまま運営していますが、一つの会社になったことから、カジュアルとハイブランドを、垣根なく両方扱えるようになりました。ブランド数の拡充や、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)向上にさらに力を入れて、売り上げ拡大を狙っていきたいと思います。


■既存顧客を離さない施策を

 ─新規顧客の獲得よりも既存顧客のケアを重視するということですか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月13日号で)

〈プロフィール〉
かとり・じゅんいち氏(写真右)
 ニューヨークの大学にてマーケティングを学んだのち、アパレル企業でMD(マ―チャンダイジング)の経験を培う。09年にGLADD(現・ラベルヴィー)に入社。創業メンバーとしてビジネススキームをリードしてきた。17年11月、同社CEOに就任。

わたなべ・さぶりな氏(写真左)
 ファッション、ビューティーなど幅広いブランドのマーケティング経験をもつ。「グラッド」を、240万人規模の会員を有する巨大フラッシュセールサイトに導いた。17年11月、CEOに就任し、香取氏とともに経営の舵取りを行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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