【京東集団 肖軍副総裁兼X事業部総裁】 〈京東の狙いとは〉/楽天以外の日本企業との連携も視野

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 京東集団の副総裁兼X事業部副総裁の肖軍(しょう・じゅん)氏に、連携の狙いや今後の海外展開について聞いた。楽天との連携をさらに深めたい考えや、楽天以外との連携も視野に入れていることが分かった。
[本文]
 ─楽天との連携の狙いは。
 今回の連携は、あくまでテクノロジー製品の開発を行うX事業部における取り組みだ。楽天がさまざまなシーンで当社の技術を応用することを期待している。楽天はECだけでなく金融やさまざまな事業を展開している。その点は当社と似ている部分がある。どのように技術の用途を広げていくのか見てみたい。当社としてもドローンやUGV以外にスマート化された自販機もある。カメラが付いており、顔認証もできる自販機だ。こうした技術も楽天に活用してもらえる余地があると感じている。
 ─日本で楽天以外との連携もあり得るのか。配送ソリューション以外の展開もあるのか。
 今回の連携は一つ目の日本企業との取り組み。まだ言えないが今後、さまざまな日本企業との連携が出てくる。X事業部が海外進出する際には、その国で最も良いパートナーと組んでともに市場を開拓していく。日本では配送以外に倉庫やリテール、新たなサービスを展開する可能性もある。
 ─日本以外にも展開する計画は。
 まず東南アジアがターゲットになっている。京東集団としてはインドネシアとタイに支社を構えている。距離的にも近い日本や韓国にも展開したい。欧米にもわれわれに興味を持っているパートナー企業がある。第一にアジア、第二に欧米といった感じだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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