【インタビュー】 〈自社アパレルブランドを発表〉レトロワグラース 代表取締役 柴咲コウ/物づくりでライフスタイル提案

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事業展望を語る柴咲コウ社長

 女優で実業家の柴咲コウ氏が16年に設立したレトロワグラース(本社東京都)は10月11日、自社アパレルブランド「ミ ヴァコンス」を発表した。土壌で自然に分解する性質のある、環境に配慮した原料を使用したコートやシャツなど4品目をECで展開する。自然保護に関心の高い女性がターゲット。同日の会見で柴咲社長は「芸能活動とは別の形で物を作り、持続可能なライフスタイルを提案したかった」と思いを語った。柴咲社長に、経営者としての目標や今後の展望を聞いた。

■工芸・食品も販売
 ─物づくりの形として起業を選んだ理由はなぜですか。
 環境に対する意識が必要だと考えてきた中で、思いを抱えるだけではなく、社会に広める役割が自分にあると思いました。会社という組織を作り、アパレルに限らず、さまざまな形でアピールしていくことが必要でした。
 会社を設立したのは16年、大河ドラマの撮影をしている時期でした。時間の制約がある中、自分の思いに賛同してくれる方と、かなり少人数で立ち上げました。
 ─事業内容を詳しく教えてください。
 エンタメ事業とECです。エンタメ事業は、今行っているコンサートツアーを主宰しています。
 ECでは、陶芸家など作家の支援を目的に、作品を販売するといったことを実験的にやってきました。9月下旬に販売を始めた食品ブランド「LTG FOODS」は、そこまで宣伝はしていませんが、売れてきています。
 ─環境に対する意識が高くない消費者も多い。どう商品価値を伝えていきますか。
 今回発表したアパレルブランドは思想を伝えやすい商材だと考えています。ファッションに興味がある方はたくさんいるので。マーケティングした上で、SNSを活用した情報発信やイベントを継続して実施していきます。

■企業責任を収益化
 ─モブキャストホールディングス(HD)の藪考樹氏が取締役です。同社との連携はありますか。
 モブキャストHDからは、主に人材面でサポートをいただいています。ECやイベントを運営する人もいますし、アパレル全体の事業を考える人もいます。特に一番初めは本当に人がいないですし、お芝居やアーティスト活動をしているので直接的な人材募集は困難です。
 ─今後の事業展望を教えてください。
 人材は十分ではありません。知恵がもっと集まらないと広げていけない部分もあるので採用を強化します。
 消費活動に伴う環境負荷を限りなくゼロにすることが当社の目標。経済活動と消費は引き離せません。その中で、環境への配慮といった企業の社会的責任は「物を作るから果たさなければならない」というものになっていると思う。
 そうではなく、その責任を果たすことが主体となって、売り上げにつながる会社を作っていきたいです。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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