【インタビュー】 〈サイト・アプリ構築から集客、物流まで支援〉CROOZ EC Partners 稲子谷光代表取締役社長/「ショップリスト」の資産を惜しみなく提供

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 ファッション通販サイト「SHOPLIST(ショップリスト)」などを展開するCROOZ(クルーズ)グループで、EC支援事業を手掛けるCROOZ EC Partners(クルーズECパートナーズ、本社東京都、稲子谷光社長)が急成長している。「ショップリスト」で培ったEC事業のノウハウや資産を生かし、ECサイトの構築から運営、物流、決済までワンストップで支援できる体制を持つ。支援対象はアパレルにとどまらず、オールジャンルをカバー。新興企業から大手企業まで課題に応じたソリューションを提供している。クルーズグループのベンチャー精神を受け継いでおり、積極的な提案や迅速なレスポンスが好評だという。稲子谷社長に支援サービスの実績やポテンシャルについて聞いた。

■4つの領域をカバー
 ─クルーズECパートナーズが支援できる領域は。
 大きく分けて四つの領域をカバーしています。一つ目は、ECサイトのシステム構築から運用支援まで手掛ける「システム領域」、二つ目は商品の保管や入出荷を代行する「ロジスティクス領域」、三つ目は集客施策や広告戦略をお手伝いする「プロモーション領域」、四つ目はスマホアプリの設計・開発を支援する「アプリ領域」です。このすべての領域を一気通貫に支援することも可能ですし、一部分だけ支援することも可能です。
 クルーズグループではネット広告事業やゲーム事業、メディア事業、そして現在主力となっているEC事業を展開してきました。これまでに培ってきたノウハウ、経験、システム、人材などの資産をクライアントに提供することが可能です。
 ─これまでの資産を生かすとは具体的にどういうことか。
 例えば「ショップリスト」のシステムは、すべて社内のエンジニアが開発しています。「ショップリスト」で実装済みの機能を盛り込んだECサイトであれば短期間で構築可能です。「ショップリスト」はファッションECで最多クラスの11個の決済方法と7個のログイン手段を備えています。もちろんエンジニアを抱えているため、クライアントが求める機能をフルオーダーメードで開発することも可能です。
 これまでにEC以外にも多くのサービスを開発しており、UI/UXに強いこだわりを持つという文化があります。スマホやアプリでの高度なユーザビリティーを実現することが可能です。クルーズが上場したときの主力事業はネット広告でした。ウェブのプロモーションには長けていますし、「ショップリスト」でもマス広告やリアルイベントでのプロモーションも経験しています。
 物流は近年、特に投資を強化しており、ハイスペックな物流センターを構築しています。来年にはもう一つ物流センターを開設します。こうした資産を生かして「ショップリスト」は急成長してきました。この資産をクライアントにも惜しみなく提供しています。


■「PUNYUS」も支援
 ─クルーズECパートナーズは18年3月設立と社歴は短いが、実績はあるのか。
 クルーズグループとして最初に支援した事例は、ウィゴーさんが展開する人気タレント渡辺直美プロデュースのファッションブランド「PUNYUS(プニュズ)」のECサイトです。「ショップリスト」の成長を見て、ウィゴーさんからお声がけいただき、16年秋にサイトリニューアルをお手伝いすることになりました。ウィゴーさんはEC運営において思うようにいかない部分があったようです。「プニュズ」はリニューアル後、前年を大きく上回る高い成長率を記録しています。
 クルーズグループとしては17年秋からEC支援事業を本格化し、18年3月に当社を設立することになりました。社歴は短いですが大手企業のECモールも構築しています。現在、コスメや家電、家具、美容サロン向け商材など幅広いジャンルのECサイトを構築していますし、オムニチャネル対応によるECサイトの構築も手掛けています。
 ─コンサルティングやサポートなど支援体制は万全なのか。
 基本的に専属の担当を付け、クライアントとのコミュニケーションを円滑に図れるようにしています。さらに、クライアントと情報を共有するチャットツールには、営業担当だけでなくディレクションや開発の担当者も参加し、ダイレクトにコミュニケーションできるようにしています。営業担当を介したコミュニケーションだけでは認識の齟齬(そご)が生まれる可能性があるからです。
 私自身もクルーズに新卒で入り、ゲームのプランニングからエンジニア、コンサルタント、そして新規事業の立ち上げなど、さまざまな経験を積ませてもらいました。ベンチャー企業ならではの若くても経験豊富な人材がそろっており、クライアントの成長のために積極的に提案し、スピーディーに事業を推進しています。実際、ウィゴーさんに評価していただいたのも開発やレスポンスのスピードでした。EC事業を経験しているため、クライアントと同じ目線で迅速かつ柔軟にサポートさせていただきます。


〈プロフィール〉
稲子谷 光(いなごや・ひかる)氏
 90年生まれ。13年、クルーズへ新卒として入社。ソーシャルゲーム事業でのゲームプランナーを経て、14年にSHOPLIST事業に異動。中古ブランド品ECサイトやCtoC買い取り委託など複数の新規事業立ち上げを行い、企画、広告運営、開発、営業、物流など、通販運営におけるすべての工程に携わる。多岐にわたる自身の経験を生かし、その後、通販運営の課題解決を行うECソリューション事業を立ち上げ、現在は本事業を運営するCROOZ EC Partnersの代表を務める。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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