【MagicalMove 武藤雄太社長】夜間・早朝配送を行う/都内で「スキャッチ」利用企業を拡大

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 ソフトバンク子会社のMagicalMove(マジカルムーブ、本社東京都、武藤雄太社長)が提供する、夜間・早朝に商品を届ける配送サービス「スキャッチ」の利用がEC企業の間で広がっている。アスクルの「ロハコ」が16年からはテスト的に利用を開始。17年9月からはロコンドが、同10月からはリバークレインが、それぞれスキャッチの利用を開始した。今後のサービス展開について、武藤社長に聞いた。

 ーーー「スキャッチ」のサービス内容について教えてほしい。

 21~24時の夜間と、6~9時の早朝に荷物を届けるサービスだ。配送は、パートナーシップを結んだ、複数の配送会社が行う。対象エリアは東京23区内に限定している。
 運転手向けアプリや、配送会社用の管理システムを自社開発することで効率化を実現している。運転手向けアプリを活用することにより、運転手は配送先への道順を確認できる。一方、お客さまは、同アプリを通じて、荷物がどこを走っているのかを把握することが可能。管理システムにはAI(人工知能)が搭載されており、日によって異なる複数の配達先について、最も効率的に巡回するルートを提案できる。

 ーーー16年からは、ロハコと共同で「スキャッチ」のテスト運用を行っていたが、運用結果をどう分析しているか。

 当初は、提携先をロハコ1社に絞り、試行錯誤を続けた。その中で、ビジネススキーム自体が大きく変わってきた。以前は、ロハコの商品をソフトバンクの倉庫に一度預けて、それから配達する仕組みにしていたが、これではリードタイムが長くなると気付き、今はロハコの倉庫まで集荷に行く仕組みに改めた。
 ユーザーの使いやすさをさらに高めるため、スキームの変更も行った。6~24時の時間帯の中から、配達希望時間を自由に選べるようにしたのだ。早朝・夜間が選ばれた場合のみ当社が配達すればよいというわけだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月26日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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