〈フリマアプリ最大手に展望を聞く〉メルカリ 取締役 小泉文明氏/流通総額は月数十億円 新たなCtoC市場を開拓

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メルカリ 小泉文明 取締役

 スマートフォン(スマホ)向けフリーマーケット(フリマ)アプリ「mercari(メルカリ)」を提供するメルカリ(本社東京都、山田進太郎社長)が快進撃を続けている。今年5月に続き、10月にもテレビCMを放送。アプリのダウンロード(DL)数は600万を突破した。月間の流通総額は数十億円にのぼるという。楽天などEC大手企業も参入するフリマアプリ市場において、アプリDL数や流通総額でトップをひた走る同社の小泉文明取締役に、サービスの展望を聞いた。

1日10万品目が出品

 ─どのようなサービスを目指してスタートしたのですか。
 13年7月に「メルカリ」をリリースしました。先行していたフリマアプリは、商品分野を絞っていたり、利用できるユーザーを限定するサービスばかりでした。当社は最初からすべてのユーザーがオールジャンルの商品を売買できるサービスにしようと考えました。この戦略はユーザーに特徴が分かりにくくなる可能性もあります。ただ、ネットサービスは人や情報が集まれば集まるほど強くなる。ナンバーワンのプラットフォームを目指すならば、最初からオールジャンルにした方が良いと考えました。
 ─CtoCとしては「ヤフオク!」という巨大なサービスもあります。
 「メルカリ」と「ヤフオク!」は全く異なる構造を持っており、ユーザーを奪っているとは思っていません。「ヤフオク!」はパソコン(PC)向けサービスとして立ちあがっており、ネットリテラシーの比較的高いユーザーが活用していると考えています。「メルカリ」はスマホ特化のサービスで簡単に売り買いできるので、PCを持っていない一般の方にも気軽に利用していただけます。さらに「ヤフオク!」は落札までにタイムラグがあり、戦略的にショッピングを楽しめるサービスですが、「メルカリ」の出品商品はワンプライスです。タイムラインに流れてきた商品の中から掘り出し物を見つければ、すぐに落札するというユーザーも多く、直感的にショッピングを楽しんでいただいていると思います。「メルカリ」の手軽さは万人受けすると思いますよ。
 ─どのようにユーザーを拡大してきたのですか。
 当初はクチコミなどで地道にユーザーを増やしていきました。サービスの完成度が高まってきたタイミングで、ネット広告を出稿、ユーザーをさらに拡大しました。売買が活発化してきたところでテレビCMを放送し、一気にユーザーを拡大しました。当初は若い女性のユーザーが多かったため、第1弾のCMは20代の女性をターゲットにしましたが、第2弾では男性や30代の方にも反応してもらえる内容にしました。テレビCMの効果からかユーザーの年齢層が広がり、男性ユーザーも増えています。サービスの開始時は女性の出品者が多く、出品商品も洋服やアクセサリー、バックなどばかりでしたが、1日10万品目が出品される今では、ないものがないんじゃないかというほど、幅広い商品が出品されるようになりました。

(続きは本紙11月27日号で)

第2弾のCMでは幅広い層にサービスを追求

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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