【宝島社 リカバリーウェア事業部 部長 天野真理花氏】〈リカバリーウエア85万着突破〉顧客を飽きさせない商品設計(2026年9月10日号)

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 出版社の宝島社(本社東京都、関川誠社長)が販売するリカバリーウエアが、累計85万着を超えるヒットとなっている。先発の類似品が多くある中で、後発ながら着実に支持を広げる背景には、長年培ってきた雑誌編集のノウハウと、読者の悩みに寄り添うユーザー視点がある。上下セットで1万円以下という価格設定や、日常着としても着用できるシーン提案など、独自の仕掛けが奏功している。事業部を率いる天野真理花部長に、取り組みの裏側と今後の展望について聞いた。

 ─85万着を突破したのは想定内か。
 ヒットは想定外でした。25年4月に書店で展開を始めた当初は、手探りの状態からのスタートでした。通常の出版流通では、半袖から長袖へ切り替わる秋口など季節の変わり目になると、売れ残った商品が返品されて戻ってきます。「秋口になれば返品で戻ってくるだろう」と考えていました。ところが、実際には返品はほとんどないどころか、長袖を追加で納品しても、半袖の在庫まで順調に消化されていきました。書店側も「売れる」という手応えを感じて棚を維持してくださったのだと思います。
 同時にリカバリーウエア自体の知名度が高まり、書店だけではなく、Amazonや楽天市場、自社ECサイトの「宝島チャンネル」でも抵抗なく購入していただける流れができました。


■雑誌編集ノウハウを生かす

 ─類似商品が多い中で、どのように差別化を図っているか。
 大きなポイントは、ターゲット層の設定と見せ方、そして価格と着心地のバランスです。既存のリカバリーウエア市場は、男性アスリートやビジネスパーソンを主なターゲットとし、プロモーションのビジュアルも男性向けが中心という印象を受けていました。当社は女性誌を数多く発行しているため、女性向けの製品開発やライフスタイル提案に強みがあります。そこで、

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月10日号で)

〈プロフィール〉
 2002年宝島社入社。広告局、『InRed』編集部、マーケティング部を経て、2023年より「リカバリープロラボ」事業を担当。25年3月よりリカバリーウェア事業部・部長を務める。雑誌編集部ではファッションを軸に表紙や付録開発に長年携わり、ブランドやキャラクターとのコラボレーションを数多く実現。現在は、「良いものを多くの人に届ける」という編集者の経験を活かし、リカバリープロラボの販路拡大や売上を伸ばすための施策に日々取り組んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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