【アスクル 成松岳志代表取締役社長CEO】 <新社長に経営方針を聞く> ”働くためのインフラ”へ進化目指す(2026年9月3日号)

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 アスクルは8月6日、執行役員 事業戦略本部長の成松岳志氏を代表取締役社長CEOに選任した。新体制では、既存顧客との関係を深めるLTV向上を軸に、AIを活用したパーソナライズやエージェントコマースへの対応を進める。さらに、M&Aなども活用して事業ポートフォリオを拡大し、”働くためのインフラ”への進化を目指す。成松氏に就任の経緯と今後の方針を聞いた。

 ─今回の社長就任に至った経緯は。
 候補者に正式に決まったのは今年6月だ。私自身が前任の吉岡から就任の意向を聞いたのは、その1~2カ月前だった。
 ランサムウェア被害からの復旧は2月に完了していた。一方で、事業としては、ここから顧客を呼び戻し、再成長させなければならないというタイミングだった。
 ランサムウェアの件は一つのきっかけになったが、もともとサクセッションプランは進んでおり、世代交代のタイミングが来ることは想定されていた。
 中期経営計画を刷新したこととランサムウェア被害という二つの大きな変化が重なり、今期が世代交代のタイミングとして適していると判断されたと聞いている。


■LTV向上を重視へ

 ─就任後、中期経営計画を見直す考えはあるか。
 大きく刷新する考えはない。今回の中期経営計画は、吉岡晃前社長と私がかなり根本から議論しながら作ったもので、自分の思いも乗った計画である。
 ランサムウェア被害の際に顧客へ提示した内容が、ある意味で計画の答え合わせになった。われわれが考えていたことが顧客に必要とされ、受け入れられるものなのかを確認できた。今は、その確認が取れたものを、どれだけ早くスケールさせられるかに取り組んでいる。
 ─これまでの商品カテゴリー拡大から、既存顧客との関係を深めるLTV重視へと戦略が変わったのか。
 もともとの中期経営計画には、製造業への浸透を強めるという柱があり、そのために工具や部品などを含むロングテールの商品をそろえ、ビジネスモデルを転換する方針だった。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月3日号で)

<プロフィール>
成松岳志氏
 1979年2月14日生まれ。東京都出身。慶應義塾大学法学部卒。07年3月、アスクル入社。22年5月、執行役員 LOHACO事業本部
長に就任、23年3月には執行役員 ロジスティクス本部長に就任した。25年5月に就任した執行役員 事業戦略本部長を経て、26年8月に代表取締役社長CEOに就任した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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