キッチン用品ブランド「IWANO」などを展開するユニバーサル物産(本社愛知県、林恭史社長)は、26年1月期におけるEC売上高が前期比31%減の1億9000万円となった。テレビ番組への露出を機に注文が増えたものの、製造キャパシティーの限界から在庫切れを起こし、納品ベースの売上高に響いた。巻き返しを図るため、今期からは、リピート需要が見込める日用品ブランド「John Max(ジョンマックス)」の新設、海外市場への輸出強化、インフルエンサーマーケティングの本格化を進めている。林美千恵取締役に話を聞いた。
─26年1月期のECが減収となった理由は。
前期比31%減となったのは商品の供給不足が理由です。24年3月にテレビ番組で、「IWANO」のおひつを紹介してもらいました。反響がとても大きく、注文が殺到したのですが、萬古焼のおひつは職人の手仕事で製造していることから、供給が間に合わず、注文いただいたお客さまには1年以上お待ちいただくことになりました。毎月、「○月○日の○時○○分までの注文分を準備中です」などと連絡したカスタマーチームの対応でクレームには発展しませんでした。現在は製造体制の調整もでき、通常納期に戻すことができています。
おひつ以外の商品で売り上げを補てんしようと尽力はしましたが、そこまで至りませんでした。
■一般足打法のリスク認識
─新ブランド「John Max」はどのような位置づけですか。
おひつのヒットはありがたい経験でしたが、一つの看板商品での「一本足打法」はリスクがあるとの認識が強くなりました。新しいブランドを立ち上げて多角的に売り上げを作ろうとしています。
「John Max」は、「守る・防ぐ」がコンセプトの日用品ブランドです。単価は下がりますが、リピート購入が見込める日用品や消耗品を展開していきます。例えば、ぬめりの発生を防ぐ特殊加工を施したお風呂や洗面所の排水溝パーツなど、日常のちょっとした不快感を解消するアイテムを展開していきます。
今期中に20品目までアイテム数を広げていきたいと考えています。従業員の大半が主婦であることは、開発に強みになると思います。「ここを触るのが嫌だ」「ここをきれいに保ちたい」というリアルな共通の悩みを商品開発に生かしていきます。
■まな板が韓国で1万点
─今期の取り組みは。
25年から輸出販売を始めました。新たな販路として育てていきたいと考えています。これまでも輸出には関心があり販売方法を探していたこともありましたが、縁がなく実現していませんでした。
韓国へは商社を通して販売しています。
(続きは、「日本ネット経済新聞」7月2日号で)
1976年生まれ。三菱UFJ銀行勤務を経て、2014年に夫とともにユニバーサル物産を設立。キッチン用品のIWA NO、日用品のジョンマックスを展開。経理・広報を担当している。
【ユニバーサル物産 林美千恵取締役】 <キッチン用品をEC展開> 今期は新ブランド、輸出販売を強化(2026年7月2日号)
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