ファンケルグループのアテニアは、「上質を、解放する。」というタグラインを掲げ、化粧品の開発・販売を行っている。24年3月期の売り上げは、前期比13.0%増の151億9300万円だった。キリングループ参画後、アテニアの売り上げは非開示となっているが、右肩上がりで成長を続けており、25年12月期は過去最高売り上げを達成したという。26年には音声AI接客の導入や、TikTok Shopへの本格参入を開始するなど、新たな挑戦を続けている。26年3月にアテニアの代表取締役社長に就任した春田康児氏に、アテニアの成長戦略について聞いた。
─新社長就任への思いや、新体制におけるビジョンについて聞きたい。
まず、当社の歴史を振り返ると、アテニアというブランドは1989年のバブル全盛期に立ち上がった。当時は「品質が高いものは価格も高い」といった考え方が当たり前で百貨店には価格の高い化粧品がずらりと並んでいた。そんな中、「本当に良いものを適正価格でお届けしたい」という強い使命感を持って、なかば消費者運動のような形で生まれたブランドがアテニアだ。
その後、会社には苦しい時代も訪れた。リーマンショック以降には、「高品質・低価格」や「コスパ」という言葉がブームになり、アテニアの価値が埋もれ、他社との差別化で難航した。
そこで2014年に原点回帰し、「一流ブランドの品質を3分の1価格で提供することに挑戦し続けます」という「アテニア宣言」を社内外に発信し、目指すべき品質と価格を明確にしてきた。
私自身は、原点回帰以降の事業再建から再成長までを担い、多くのお客さまや従業員との対話を重ねてきた。その中で気づいたのは、
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月25日号で)
<プロフィール>
2006年にファンケルに入社。ダイレクトマーケティング全般を経験した後、ファンケルの健康食品事業やアテニアの化粧品事業における事業戦略の立案・推進に従事。その後、ファンケル通販営業本部ECモール推進部を経て、2022年1月よりアテニアの事業戦略本部長に着任。2026年3月、社長に就任した。
【新社長就任インタビュー】アテニア 春田康児代表取締役社長/25年12月期は過去最高売上を達成(2026年6月25日号)
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