ニュートリションブランド「THE PROTEIN(ザプロ)」などを展開する武内製薬(本社東京都、小倉由渡社長)では、OEM事業の売上高が好調に伸長している。26年3月期のOEM売上高は、前期比30%増に伸長した。武内製薬の26年3月期の売上高は、50億円で着地する予定で、そのうち30%がOEM事業の売上高となる見通しだ。武内製薬のOEMの強さや他社との違い、今後の展望について、小倉社長に聞いた。
■OEMの売上30%増
─OEM事業の現況を教えてほしい。
現在は全社売上高の約3割近くまでOEM事業が成長している。今期の決算でも前期比約30%増での着地を予想している。
私たちが提供しているのは、単に言われたものを作るという従来の受託製造ではない。クライアント企業と一緒に”どうすれば売れる商品になるか”を考える、伴走型のビジネスモデルが支持されていると感じている。
─伴走型とは具体的にどのようなことか。
私たちの最大の特徴は、自社で「THE PROTEIN」などの強力なD2Cブランドを展開している点だ。自社で商品を開発し、Amazonや楽天市場といったECモールで販売し、モール内広告やSNSでマーケティングを行う。この一連のプロセスで得た”生きた知見”を、そのままOEMのクライアント企業に還元している。
「現在、Amazonではこの成分がトレンドだ」「このパッケージデザインならSNSで映える」といった、マーケットデータに基づいた能動的な提案ができる。これが、製造しか行わない一般的なOEMメーカーとの決定的な違いだと思っている。
─自社ブランドを持っていることが、製造の質にも影響しているのか。
非常に大きく影響している。自社製品の開発を通じて、社内には膨大な数の処方(レシピ)を蓄積している。ゼロから研究を始めるのではなく、すでに実績のあるレシピをベースにカスタマイズできるため、開発スピードが圧倒的に速い。
また、私たちのチームは平均年齢が若く、20代が中心だ。これがコミュニケーションの速さにつながっている。業界ではいまだに電話やメール、FAXが主流のところも多いが、私たちはチャットベースで即レスが基本。AIや最新のツールも積極的に活用し、情報の適用力を高めている。
─スピードが重要なのか。
D2C市場においては、変化するスピードは速く、スピードこそが鍵を握ることもある。
(続きは、「日本ネット経済新聞」4月9日号で)
<プロフィール>
横浜国立大学教育人間科学部卒業。新卒で楽天に入社し、楽天市場ホームライフ事業部にてECコンサルタントとして従事。23年9月に金光左儒氏に変わって、代表取締役社長に就任。
【武内製薬 小倉由渡代表取締役社長】 <26年3月期に売上50億円へ> OEMが好調、売上の30%占める(2026年4月9日号)
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