【nanaple 吉川睦希マネージャー】 <楽天SOYで念願の大賞受賞> 3年前の雪辱を果たす(2026年4月2日号)

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 腕時計のECサイト「腕時計のななぷれ」を運営するnanaple(ナナプレ、本社大阪府、国分英一社長)は、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2025で、腕時計ジャンルの大賞を受賞した。同社が大賞を逃し、吉川睦希氏が壇上で天を仰いだのは楽天SOY2022。臥薪嘗胆の3年を経て、雪辱を果たし、念願のジャンル賞での大賞受賞となった。腕時計市場が年々縮小傾向にある中、同社では商材の幅を拡大するなどして、売り上げを維持しているという。吉川氏は、「在庫になることを恐れて、仕入れにびびってしまっては、売り上げは下がる一方だ」と話す。仕入れのリスクと売り上げ拡大という攻守のバランスを保つことが、厳しい市場を生き抜く鍵となっているようだ。大賞受賞の感想や、近年の腕時計市場について、EC事業を担当する吉川睦希マネージャーに話を聞いた。

 ─SOYの反響について教えてください。
 2022のときはジャンル賞の大賞を目指していたこともあり、逃したときは、崩れ落ちそうでした。発表後、盾の授与、退場と、終始悔しそうな表情だったようで、受賞後は周りにいじられまくりました。
 今回も、「大賞を取る」と意気込んで過ごしてきた1年だったので、受賞することができてほっとしています。
 ─受賞の要因はどう考えていますか。
 腕時計市場は全体的に良いとは言えない状況が続いています。国産ブランドの腕時計は比較的好調ですが、並行品が厳しくなっています。
 近年は、腕時計だけでなく、バッグやアクセサリーなど商材の幅を広げています。腕時計に比べて、単価が低いため、購入点数が大きく増えたことも、受賞につながったと考えています。
 これまで利益が少ない商品は、敬遠する傾向がありました。ですが、最近はAIで業務の効率化を図ることにより、低単価の商材でも利益を確保できる体制ができつつあります。楽天市場での購入点数は、前年の1.5倍近くになっていますが、それでも利益を確保できています。


■まず始めることを意識

 ─日々の業務ではどのようなことを意識していますか。
 腕時計ECという厳しい市場の中では、売り上げを5%、10%と伸ばせる施策なんてほぼないのが実情です。だからこそ、小さなことの積み重ねが大切だと感じています。0.5%しか伸びない施策でも、20個やれば売り上げは10%伸びる。そういった気持ちで日々の業務に取り組んでいます。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月2日号で)

<プロフィール>
吉川睦希氏(写真右)
 1987年3月13日生まれ。大阪府出身。大学卒業後、アパレル会社に入社。その後、中途採用でnanapleに転職。EC経験はゼロからのスタートだったという。13年6月から現職。趣味はアニメ鑑賞とネットショッピング。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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