介護事業のSOYOKAZE(本社東京都、中川清彦社長)は、展開する冷凍宅配弁当「食のそよ風」のリピート購入率が97.6%となっている。25年4月~12月の注文実績から、2回以上注文した顧客の割合を算出した数値だが、6回目の購入でも数値はほとんど変わらないという。リピート購入につながる理由は、マーケティングの理念と、愚直なコミュニケーションにあるようだ。継続利用が増えている理由について、齋藤政人氏に聞いた。
─定期購入を選択する人が多い理由は。
定期購入には、送料の割引などコストメリットを設けている。単品で2~3回試すなどしてから定期購入を申し込む顧客が多いように感じている。定期購入のサービスが目につくようにしているのも、定期購入が多いことにつながっていると思う。
食品宅配事業は、生活の中の一助、ライフスタイルの中に入り込むことだと思う。例えば、私はオフィスに出勤する時、決まった店にコーヒーを買いに行ってから就業する。オフィスに出勤しなければ立ち寄らないが、出勤する時には必要な過程になっている。食品宅配もこれと同じだと考えていて、「食のそよ風」がお客さまの自宅の食生活の中で必要なものになっていく。不要なら不要で良い。スーパーに買い出しに行って、旬の野菜が並んでいるのを見て今日のメニューを考える。自分で買い物ができて調理できる人は、それをライフスタイルとして確立していて良い。そこに当社の冷凍総菜を勧めたところで、必要ないものとされるだけ。忙しくて買い物に行けない人、足が不自由で買い物に行けない人、いつも調理してくれていたパートナーに先立たれて自炊ができない人、いろんなライフスタイル、顧客層があると思う。
「食のそよ風」というサービスが生活の中で必要な人に、きちんと届けていきたいという考えを持っている。多くのサービスから選ぶことができる人は、外食も含めて取捨選択をしていけば良いと思う。その中で、冷凍総菜が家に届くことが必要なのだと感じて、「食のそよ風」が味も量もちょうど良いと感じる人が続けてくれたら良い。
必要と感じてくれるだろう人たちに向けた広告における、キラーワードは見つかっていない。いろんなアプローチ、コピーワードを考えてきたが、まだ試行錯誤が続いている。「必要とする人」が広がっているように思う。
─当初からシニア向けだったのか。
介護事業をバックボーンにはしているが、サービス開始時点でシニアをターゲットにしていたわけではない。むしろ、それよりも下の年齢層の獲得を目指していた。他社が食事宅配のマーケットを拡大させて、シニア向けサービスとして定着してきたところ、コロナ禍を契機に、20~30代などの若年層にターゲットを広げることに成功した。
それによって、若年層からシニアまで食事宅配の利用が広がった。コロナ禍以前に近い状態に戻ってきた現在、サービスの選択肢が増えた中で、本当にサービスが必要な人に届けるということが大切に思う。
─定期引き上げはどのようにしているのか。
(続きは、「日本ネット経済新聞」2月19日号で)
【SOYOKAZE フードサービス部部長 齋藤政人氏】 <リピート率97%超> /必要な人にサービスを提供し続ける(2026年2月19日号)
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