【オイシックス・ラ・大地 サービス進化室 ヘルスケアセクション 谷本結花子マネージャー 國井誠氏】がん患者の食サポートで年20万食(2025年10月2日号)

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 オイシックス・ラ・大地は24年5月から、がん治療中の人向けのミールキット「ヘルスケアOisix」を展開している。利用者数は6500人となり、年間20万食を提供している。2年後には5万人の利用を目指しているというサービスの利用状況などについて、同社の谷本結花子、國井誠の両氏に聞いた。

 ─サービス立ち上げの経緯と内容を聞きたい。
 谷本 当社では初となる病気を持っている人向けのサービスとなる。がんは長く付き合う病気で、不安になることが多い。がんをきっかけに買い物が不便になり、当社の別のサービスを利用している人もいることを知って需要を感じた。糖尿病、腎臓病に対応する食品は他社が手掛けているが、がん患者向けの食品は見当たらなかった。
 國井 治療で食欲が落ちていたり、食べられる状態でも調理ができなかったりする患者が利用しやすいように工夫した。手にしびれがでる副作用のある人もいるため、包丁をなるべく使わなくて済むようにカットした食材を使用している。味覚障害に陥る患者のことを考えて、味が決まるように計量済みの調味料もセットにした。
 がんの治療に適しているといった特定の食材はない。患者は治療後に病院を退院する際、バランスの良い食事をするように言われるが、どうして良いか分からない人も多い。当社が栄養価を計算した食事を提供している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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