ZOZOが運営するECモール「ZOZOTOWN」は今年、サービス開始から20周年を迎えた。25年3月期のZOZOTOWN事業の商品取扱高は前期比5.9%増の4919億4000万円、アクティブユーザーは1100万人以上となっている。この成長の背景には、ユーザーやブランドの期待を超えるためのデータ活用や技術による価値提供が奏功しているという。「ZOZOTOWN」の現在地や今後の意気込みについて、ブランド営業本部 本部長 松田健氏に聞いた。
─ファッションEC業界の変化は。
コロナ禍はやはり大きな転換点だった。実店舗を閉鎖せざるを得ない状況でECに注目が集まり、「ZOZOTOWN」への期待も大きく高まった。ユーザーとブランドの両方の期待に応えることで、ずっと目指してきたプラットフォーム(基盤)としての立ち位置をしっかりと確立できたと思う。
─改めて「ZOZOTOWN」の強みは。
技術力の向上と膨大なデータの活用に早くから取り組んでいることだ。シューズ選びをサポートする足の計測ツール「ZOZOMAT」など、さまざまなソリューションが「ZOZOTOWN」の武器となっている。まだまだ伸びしろはあるものの、プロモーション、レコメンド、「似合う」の研究などに生かし、価値提供につなげている。
そして、競争が激しく、トレンドなども目まぐるしく変わるファッションやEC業界において、「ZOZO」としての提供価値に対して、ぶれずに向き合ってきたことで培った信頼も大きな強みだ。
ZOZOはシステムや物流の多くを内製化しているが、働く人が「ITの仕事」ではなく「ファッションの仕事」だと捉えていることが特長だ。「ZOZOTOWN」のサービスを拡充していく上で、「ファッションが好き」の気持ちを大切にしている。
(続きは、「日本ネット経済新聞」8月28日号で)
【ZOZO ブランド営業本部 本部長 松田健氏】 <「ZOZOTOWN」20周年> ユーザーとブランドの期待に応える”責任”(2025年8月28日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


